心臓病(狭心症・心筋梗塞など)
心臓病とは?
心臓病とは、なんらかの原因で心臓がうまく機能しなくなることを一般的に表した総称です。心臓は身体に血液を送る役割を担う臓器です。その症状や進行状態により、狭心症や心筋梗塞などさまざまな疾患に細分化することができます。
心臓病の種類
一般に心臓病といわれる病気には次のようなものがあります。
●狭心症:心臓の血管が狭くなることで起こる症状
●心筋梗塞:心臓の血管が詰まる病気
●心不全:心臓病によって、心臓の機能の一部が失われている状態
●不整脈:心臓のリズムが規則的でない状態
●心筋症:心臓の筋肉が厚くなるなど異常がみられる状態
●弁膜症:血液の流れを一方通行にして逆流を防ぐ弁の障害による病気 等
心臓病の症状
心臓病の症状には以下のものがあります。
●胸の痛みや違和感(人によっては、肩や首、下あごに痛みを感じることもあり)
●心臓がドキドキする
●息切れがある
●冷や汗がでる 等
心臓病の原因と予防法
後天的な心臓病の原因として挙げられるのが、加齢や生活習慣病によるものです。バランスのよい食事や、毎日の生活に運動を取り入れることは、心臓病の予防につながります。
心臓病になりやすい人
次の項目に当てはまる方は、心臓病になりやすいといえます。
●生活習慣病がある人
●生活習慣が乱れている人
●強いストレスを抱えている人
心臓病の罹患率と死亡数
厚生労働省の「平成29年(2017)人口動態統計の概況」によると、2017年の心臓病による死亡数は約20.4万人と報告されています。
心臓病を調べる検査
心臓病を調べるためには次のような検査をします。
血液検査
採血によって、心臓の働きと関わりのあるホルモンや酵素の量を調べます。
「白血球」についてもっと詳しく見る→
「AST(GOT)」についてもっと詳しく見る→
冠動脈CT検査(胸部造影CT)検査
エックス線を照射して、コンピューター処理によって、身体の断面図を画像化する検査です。
「冠動脈CT検査(胸部造影CT検査)」についてもっと詳しく見る→
心エコー検査
ジェルを塗って、超音波の出る医療機器を当てて、心臓の機能を確認します。心電図と一緒に行われることがあります。
「心エコー検査」についてもっと詳しく見る→
心臓MRI検査
ドーム状の検査機に入り、電磁波の信号を画像化する検査です。
安静時心電図検査
心臓のリズムを波形にして記録する検査です。安静時に心臓の動きに異常がないかを確認します。
「安静時心電図検査」についてもっと詳しく見る→
運動時負荷心電図検査
運動によって負荷をかけた状態で、心臓のリズムを確認します。
「運動時負荷心電図検査」についてもっと詳しく見る→
ホルター型心電図検査
胸に複数の電極を張り付けて、24時間の心臓のリズムを確認します。
「ホルター型心電図検査」についてもっと詳しく見る→
心臓の検査が受診できる医療施設を探しましょう。予約数が多い施設から探す「予約数順から探す」、
エリアから探す「都道府県で医療施設を探す」「プランを詳細検索する」の3つの切り口から探すことが出来ます。
この記事の監修ドクター

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)