2018.3.9

発がん性物質が60種類以上! たばこの煙にはご用心【がんと生活習慣】

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。

約200種類以上の有害物質、60種類以上の発がん性物質を含むたばこの煙


「たばこの煙には約4000種類の化学物質、約200種類の有害物質、60種類以上の発がん物質が含まれている」と、厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」で発表されている(※1)。

たばこの煙は、喫煙者本人が吸い込む「主流煙」と、たばこの先から立ち上がり、喫煙者以外にも影響がある「副流煙」があるが、後者の煙の方が有害物質を多く含む。一酸化炭素やニコチン、タール、アンモニア、カドミウム、シアン化水素などだ。これらの物質がたばこを吸うことで肺に、また血液を通じて全身の臓器に運ばれていく。

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喫煙と因果関係があるがんは10種類

厚生労働省の「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書(2016年)」によると、たばこと関連のあるがんは臓器別にみると10種類(※2)。具体的には、「『科学的証拠は,因果関係を推定するのに十分である(レベル1)』と判定された疾患等は,がんでは,肺,口腔・咽頭,喉頭,鼻腔・副鼻腔,食道,胃,肝,膵,膀胱,および子宮頸部のがん」と示されている。

また喫煙は、がん以外の疾患にも因果関係があることがわかっている。「科学的証拠は,因果関係を推定するのに十分である(レベル1)と判定された疾患等」として、「循環器疾患では,虚血性心疾患,脳卒中,腹部大動脈瘤,および末梢動脈硬化症、呼吸器疾患では,慢性閉塞性肺疾患(COPD),呼吸機能低下,および結核死亡、妊婦の能動喫煙では,早産,低出生体重・胎児発育遅延,および乳幼児突然死症候群(SIDS),その他の疾患等では,2型糖尿病の発症,歯周病,およびニコチン依存症」と発表されている(※2)。

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たばこと二次がん。受動喫煙とがん

肺がん患者の生命予後悪化やがん患者の二次がん罹患は、「科学的証拠は,因果関係を推定するのに十分である(レベル1)」と判定されており、がん患者が喫煙することで、がんの再発・転移とは別に、新たながんが発生することが明らかになっている。さらに、たばこの喫煙者本人以外の受動喫煙が肺がんと関連していることもわかっている(※2)。

これらの報告から、たばこは健康に害を及ぼす可能性が極めて高く、がんへの影響も明らかになっていることがわかる。喫煙者、また身近に喫煙者がいる人は注意してほしい。健康状態の定期的なチェックや、万が一、がんに罹ったときの対策、保険なども考えておこう。

■ 出典
※1 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」 喫煙 喫煙による健康影響「受動喫煙 – 他人の喫煙の影響」

※2 厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」(2016年)

※本記事は、特定の保険会社や保険商品について推奨するものではありません。


Colorda編集部