2018.3.30

もし、がんと診断されたときへの備え。セカンドオピニオンについて知っておこう

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 内科医・研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。

セカンドオピニオンとは?


がんへの備えは、日頃の体調管理と定期的なチェックが基本だ。しかし、それでもがんを患うこともある。万が一のとき、的確な治療を速やかに選択するためにも、今からがん治療に関する正しい知識を身につけておきたい。今回は、「セカンドオピニオン」について紹介しよう。

セカンドオピニオンとは、患者が納得のいく治療法を選択できるように、主治医ではない、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることだ。それにより、病気に対する理解が深まったり、選択の幅が広がったりし、より納得してがん治療に臨むことができる場合もある。主治医から説明された診断や治療方針について、不安や疑問を抱いたり、別の治療法もあるのではないかと悩んだ場合には、セカンドオピニオンを活用してみよう。

ただし、病状やがんの進行度によっては時間的な余裕がなく、なるべく早期に治療を開始した方がよい場合もあるので、まずは担当医にセカンドオピニオンを受けても問題ないかを相談してみよう。

また、セカンドオピニオンを受ける前に、最初に診断した主治医の意見・ファーストオピニオンを十分に理解しておくことが大切だ。ファーストオピニオンで、自分の病状、なぜその治療法を提案されたのかなどについて理解しないまま、セカンドオピニオンを受けてもかえって混乱してしまうことになりかねない。
十分理解したうえで、それでもほかの医師からも見解を聞きたい場合は、主治医にセカンドオピニオンを受けたいことを伝え、紹介状(診療情報提供書)や、血液検査や病理検査・病理診断などの記録、CTやMRIなどの画像検査結果やフィルム等を準備してもらおう。

セカンドオピニオンを受ける医師や病院を探すには?

まずはセカンドオピニオンを受ける医師や医療施設を探そう。どこで受けるか迷っているという人は、がん診療連携拠点病院などの「がん相談支援センター」に相談するのも手だ。セカンドオピニオン外来を実施している医療施設を教えてもらえるほか、がんに対する正しい情報提供も受けることができる。

希望する医療機関が決まったら、次はセカンドオピニオンを受けるために必要な手続きや必要書類を各医療機関に問い合わせて、「セカンドオピニオン外来」を予約する。実際にセカンドオピニオンを受ける際には、伝えたいこと、聞きたいことを整理し、メモしてから行くと効率がいい。頭や気持ちの整理ができるうえに、質問のし忘れなどが回避できる。

また、セカンドオピニオンを受けた後は、主治医に報告し、治療方法を相談したり、別の医療施設に移ることを決めたり、今後の方向性を決めていこう。

以上のようにセカンドオピニオンとは、自分らしく納得できる治療法を選択するために大変有用な仕組みなので上手に活用してほしい。

上記のような内容は、国立がん研究センターがん情報サービスの「がんになったら手にとるガイド」で公開されている(※1)。そこには、がんと診断された際の結果の受け止め方や、がんに向き合う方法、経済的負担と支援についてなど、さまざまな情報があるので参考にしてほしい。

■ 出典
※1 国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策情報センター「がんになったら手にとるガイド」 セカンドオピニオンを活用する

※本記事は、特定の保険会社や保険商品について推奨するものではありません。


Colorda編集部