2018.10.31

50代女性ががん保険を検討したい4つの理由

理由1:50代女性のがん罹患数は30代の約4倍


国立がん研究センターの発表によると、2013年にがんに罹患した人の数は、全部位合計で30代女性は10,978人、40代女性は31,686人、50代女性は44,327人と年齢を重ねるごとに増えていく(※1)。

50代女性の部位別がん罹患率では、乳がんが圧倒的に多い(※1)。また、子宮がん(子宮体部、子宮頸部)や卵巣がんも増えてくるうえに、男性同様、大腸がんや胃がんなどの消化器系のがんにも気をつけたい年代である。部位別がん死亡率を見ても、乳がん・子宮がん・卵巣がんなどの女性ならではのがんと、大腸がんが目立つので、がんという病気全体への備えを考えておきたい(※2)。

理由2:がんの治療にはお金が必要

厚生労働省の医療給付実態調査報告書(平成27年度)によると、50代女性の罹患率が高い乳がんの1件当たりの入院診療費用の平均額は公的医療保険、高額療養費制度適用前でおよそ55.1万円もの費用が掛かっている計算になり、公的医療保険適用後の自己負担額は、3割負担の方で約16.5万円を支払うことになる(※3)。さらに、高額療養費制度を申請することで上記費用の負担が軽減される。
高額療養費制度とは、その月の医療費が一定額を超えた場合、その超えた金額が戻ってくる制度だ。たとえば、70歳未満の標準報酬月額が28万〜50万円の方の場合、「80,100円+(総医療費-267,000円)×1%」が自己負担額の上限額となる。この総医療費とは公的医療保険適用前の金額を指す。先述の乳がんの治療費で考えると、「80,100円+(約55.1万円-267,000円)×1%」となり、約8.2万円が医療費自己負担額の上限額となる。つまり、実際に支払った約16.5万円との差額約8.3万円が、高額療養費制度を申請することで後日戻ってくる。また、事前に手続きを申請することで支払い時に自己負担分のみの支払いにすることも可能となる。

先進医療などの自己負担金も考えよう

乳がんや子宮がんは、先進医療*を受けることがある。

*「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されている。また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直される。
がん治療では「重粒子線治療」や「陽子線治療」などが挙げられるが、重粒子線治療は1件あたり平均3,149,172円、陽子線治療は約2,765,086円と厚生労働省から報告されている(※4)。がん以外の先進医療で実施数が多いものとしては、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」で平均581,224円、「前眼部三次元画像解析」で平均3,484円などがある。
先進医療を受ける時は、公的医療保険が適用されない「自由診療」となり技術料が全額自己負担となる。

乳がんの場合、乳房を切除しない治療を希望するケースでは先進医療を選択することもあるので、費用に対して備えておきたい。

理由3:看病やお金のことで、家族に負担をかけないために

がんを患った場合、大なり小なり家族に負担がかかる。病院のお見舞い、入院中の家事や雑務などもあれば、手術費や入院費などの負担もある。母親が入院した場合、家事代行を頼んだり、外食が増えたりして出費がかさむことも想定できる。時間とお金の負荷を家族にかけないように、経済面での負荷を減らす手段のひとつとして保険も検討したい。

また、働いている女性の場合は、治療中は休みや早退などの影響で収入減の可能性もある。会社員の場合、休職すると健康保険から支給される傷病手当金があり、給料の支給額(税金などが引かれる前の額)の約3分の2が支給されるが、支給までに1ヶ月程度かかるため、貯金などを切り崩す必要があることもある。また、休職の影響で賞与や復帰後の給与が減少する場合もある。単に休職している期間だけの問題ではないことも知っておく必要がある(※5)。

自営業の場合、国民健康保険には傷病手当金がないため、病気療養中の収入はなくなってしまう。会社員以上に、病気になった時の備えが必要だ。がん治療中も経済的な不安を少なくするため、所得補償のある保険への加入も検討しておきたい。

理由4:健康なうちにがん保険に加入する方が、保障内容も保険料もよい

がん保険は健康なうちに入る方が経済的だ。最近では、過去の健康状態に問題があっても、今一定の基準をクリアしていれば加入できるという保険もできているが、保険料は割高になることが多い。健康なうちに保険に加入した方が、経済的負担も減るし、保障も充実する。女性特有の病気に手厚い保険や所得補償のある保険など、いろいろ選べるのは健康な人の特権と言えるだろう。

■ 出典
※1 国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」 統計 がんに関する統計データのダウンロード 2. 罹患データ(全国推計値)「地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年〜2013年)」
※2 国立がん研究センター がん情報サービス がん登録・統計 がんに関する統計データのダウンロード 1.死亡データ 人口動態統計によるがん死亡データ(1958年~2016年)
※3 厚生労働省 医療給付実態調査 報告書 平成27年度「第3表 疾病分類別、診療種類別、制度別 件数・日数(回数)・点数(金額)」第3表入院 <計算式:点数*10/件数*0.3>
※4 厚生労働省 第61回先進医療会議「平成29年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」平成29年度実績報告(平成28年7月1日~平成29年6月30日)
※5 全国健康保険協会 健康保険ガイド 病気やケガで会社を休んだとき 病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)

■ 監修FP
土居 亮規
株式会社バタフライファイナンシャルパートナーズ 代表取締役。
「金融商品を売らない投資専門アドバイザー」として100%顧客目線でのアドバイスや運用所業務・金融商品企画を本業とする傍ら、講演・執筆・投資商品の企画業務を行う。

※本記事は、特定の保険会社や保険商品について推奨するものではありません。
AFH290-2018-5205 9月25日(190925)


Colorda編集部
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