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2017.5.1

毎日の食事から気をつけたい。塩分と病気の関係


みなさんは普段塩分量について意識していますか? よく耳にしたことがあると思いますが、塩分は摂りすぎはよくないとわかっていても、いまいちその危険性が不明だったりしませんか?今回は塩分の摂りすぎによって引き起こされる病気についてご紹介します。

塩分の摂りすぎで発症リスクが上がるかも

漬物や味噌汁などを食べる習慣のせいか、日本人の塩分摂取量は多くなりがちです。しかし、毎日口にするものこそ気をつけなければならないもの。塩分も身近すぎてあまり警戒しつづけることができず、つい摂り過ぎてしまい、あなたの気付かないところで徐々に健康を蝕んでいきます。ではこの塩分、一体どれほど危険なのでしょうか?

・塩分の摂り過ぎにご注意を!
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高塩分で発症率が上がる病気

塩分によって起こる病気には、塩分過剰が引き起こす高血圧によって発症するものと、塩分そのものによって発症するものがあります。命に関わる病気ばかりです。

1. 脳卒中

脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、血管が破れたり(脳出血)するものです。脳細胞に酸素や栄養が届かなくなるので、脳細胞が機能しなくなったり死んだりします。すると命を落とすことになったり、細胞が障害された部位に応じて後遺症がのこったりします。
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2. 心筋梗塞

心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈が詰まって血液が流れなくなってしまい、心臓の筋肉(心筋)が血液不足(虚血)になったり壊死したりする病気です。心臓の筋肉が働けなくなるので、全身に血液を送る「ポンプ機能」を果たすことができなくなり、脳に流れていく血液が不足して意識を失い、全身にも酸素が行きわたらず、命の危機に繋がるものです。
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3. 慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病とはゆっくり進行する全ての腎臓病のことで、発症頻度は20歳以上の8人に1人と言われるとても身近な病気です。初期は自覚症状がほとんどなく、症状が出て気付く頃にはかなり病気が進んでいる状態という怖い病気です。最終的には人工透析で大変な生活を送ることにもなってしまいます。塩分の摂り過ぎは腎臓の負担を増やすので、慢性腎臓病になるリスクも増えるというわけです。
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4. 胃癌

塩分の摂り過ぎは胃癌になる確率を上げることが分かっています。味噌汁、漬物、たらこ、いくら、塩鮭、目ざし、塩辛、多くの塩蔵食品があります。特に塩蔵食品では胃癌リスクが高く、理由はその過程で生成される化学物質も関わっている可能性があると言われています。
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日本人の死因の上位4つは「癌」「脳血管疾患」「肺炎」「脳卒中」ですから、塩分はその4分の3に関わっているんですね。味覚をいつまでも健康に楽しんでいきたいから、身近にできる「減塩」をこれからちょっぴり、意識してみませんか?

文/Dr.Note
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Colorda編集部