脳ドックのMRIでアルツハイマーは発見できる?
脳ドックではMRIによる画像を撮って調べることができます。CTに比べて画像の精密度が雲泥の差があります。これは根本的に撮影のシステムが違うからです。MRIは磁気を利用し、体内の細胞と水分の反射によって映像を取得する最新のシステムです。一般の人間ドックの基本的な診断内容に含まれてませんが、40歳以上なら一度MRIによる脳ドックをすることを勧められています。ちなみにCTに比べMRIの方が高額になりますが、それだけ精密な情報を得られるので信頼度が高いということです。
さて、アルツハイマーといえば脳に直接の因果関係がある病気という認識がありますが、アルツハイマー自体は何の症状も出ませんが、認知症の原因のひとつになりえます。MRIでは外観的な診断にて脳の血管を判断するのですが、MRIによって必ずしもアルツハイマーが確認できるとは限りません。アルツハイマーが進行すれば認知症の症状が出る場合がありますが、これは問診などでわかることでしょう。
しかし、脳ドックのMRI検査などでアルツハイマーなどの脳の病気を予防することはできます。脳出血などの外部的な疾患をMRIでは診断することができるので、画像でわかる範囲の症状を診断、治療することで、アルツハイマーなど目に見にくい症状の因果関係の根本に対して改善をすることが可能になります。
ですので、アルツハイマーの診断、という意味では脳ドックは有効であるとは言い切れないのです。アルツハイマーを診断するに当たっては遺伝子検査などが有効とされています。これは親などの家族からの遺伝が大きく影響するからです。アルツハイマーはむしろ、予防が大切とも言われています。それはビタミン類を多く摂る食生活や、適度な運動、タバコや過度の飲酒などは避けるなど、日々の生活に気をつけるということが大切です。またコーヒーや緑茶、赤ワインなど、ほどよく摂取することでアルツハイマーの予防になるといわれるものもあります。
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