がん検診

胃がん検診の受診年齢と頻度―40歳未満でも受診したほうがよい方とは?

胃がん検診の受診年齢と頻度 がん検診
上昌広
こちらの記事の監修医師

東京大学医学部卒医学博士。特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長

上昌広(かみ まさひろ)
山本 佳奈
こちらの記事の監修医師

ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員

山本 佳奈(やまもと かな)

胃がんの早期発見には、定期的な胃がん検診の受診が大切です。本記事では何歳から胃がん検診を受診すればよいのか悩ましい方に向けて、自治体で推奨しているがん検診の年齢と受診頻度と費用目安、それぞれの検査の特徴をまとめました。また、20〜30代でも胃がん検診を受診したほうがよいのかについても解説します。

★こんな人に読んでほしい!
・胃がん検診は何歳から、どのくらいの頻度で受けたほうがよいかわからない方
・家族に胃がんになった方がいる方
・胃がんリスク検査(ABC検査)が陰性だったら胃がんになるリスクはないと思っている方

★この記事のポイント
・ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんとの関連性が高く、胃がんと診断された方の約99%がピロリ菌に感染している
・若年層を中心にピロリ菌感染率は低下しているが、ピロリ菌に感染してないからといって胃がんの発症リスクがゼロになるわけではない
・厚生労働省が推奨する胃がん検診は胃部X線(バリウム)検査と胃内視鏡(胃カメラ)検査のみで、それぞれ対象年齢と受診頻度が異なる
・将来の胃がん発症リスクを評価する検査として胃がんリスク検査(ABC検査)がある
・40歳未満でも胃に不安を抱えている方は、簡便に胃がんのリスクを評価できる胃がんリスク検査がおすすめ

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胃がんの死亡率は低下傾向にある

死亡率低下の原因は「治療の進歩」と「ピロリ菌感染率の低下」

胃がんはかつて死亡率の高いがんでしたが、近年はがんの初期段階であるステージⅠの5年生存率(2015年・ネット・サバイバル※)が92.8%と比較的予後もよいです*1要因としては、検査や治療などの医療技術が進歩したことやピロリ菌の感染率が低下したことが挙げられます。ピロリ菌とは汚染した水や食物から感染して胃に棲息する細菌の一種です。通常、胃内には胃酸があるため細菌が侵入しても殺菌されますが、ピロリ菌は胃の粘膜にある尿素を分解してアンモニアを生成し、胃酸を中和させることで自分の身を守って胃内に留まります。長期化すると胃の粘膜に炎症を起こして慢性胃炎や胃がんを引き起こすことがあり、胃がんになった方の約99%はピロリ菌に感染しているといわれているほど胃がんとの関連性が高いです*2

※ネット・サバイバル:「がんのみが死因となる状況」を仮定して算出された数値。2014-2015年5年生存率から「相対生存率」に代わり採用されている。

ピロリ菌の感染率は若年者を中心に年々減少しており、1974年は50代の方の90%以上がピロリ菌に感染していたのに対して、2014年には50代のピロリ菌感染率は40%程度まで減少しています*3。さらに、2014年の10代のピロリ菌感染率は10%未満と非常に低いことが明らかになっています*3。これは近年に日本では上下水道の整備が進んで清潔な水を飲める環境が整ったことや、ピロリ菌の除菌治療が保険適用になったことなどが要因だといわれています。

胃がんの罹患者数は若年層を中心に減少傾向ですが、罹患数は全がんのうち第3位(2019年)、死亡数も第3位とがんの中では頻度が高いのが現状です*4胃がんの罹患率は40代後半に増加するので、40歳を過ぎたら胃がん検診を受けることをおすすめします*5

ピロリ菌に感染していなくても胃がんにならないわけではない

ピロリ菌に感染していなくても胃がんを発症することはあります。これは年齢、喫煙、家族歴なども胃がんの発症リスクになるためです。

したがって、胃がんを早期発見するためには、ピロリ菌の除菌をした上で胃内視鏡(胃カメラ)検査や胃部X線(バリウム)検査といった画像検査を定期的に受けることが重要です。

胃内視鏡(胃カメラ)検査とは、喉の奥や鼻に局所麻酔をしたのち口や鼻から内視鏡チューブを挿入し、食道、胃、十二指腸の内部を直接観察する検査です。胃部X線(バリウム)検査は、発泡剤やバリウムを飲んだのち放射線をあてて胃の粘膜の形状を観察する検査です。

胃がん検診の推奨年齢と受診頻度は?

胃がん発見に胃がん検診は有効

厚生労働省が対策型検診(自治体の検診や企業検診)において推奨する胃がん検診の方法は、胃内視鏡(胃カメラ)検査と胃部X線(バリウム)検査のみです*6。この2つの検査は、胃がんの死亡率を減少させる科学的効果が明らかになっているためです。言い換えると、この2つ以外の胃の検査は胃がんの発症リスクを評価するのには有用であっても、胃がんの死亡率を減少させる効果は認められていません。

胃がん検診では、胃だけでなく食道や十二指腸も観察します。胃がん検診を怠ってしまうと、食道がん、胃食道接合部がん、胃ポリープ、胃十二指腸潰瘍など、胃がん以外の病気を発見する機会を逃す可能性があります。とくに食道がんは喫煙、飲酒、欧米型の食生活や逆流性食道炎の増加にともない近年増加傾向です。胃内視鏡(胃カメラ)検査をきっかけに食道がんが見つかることも少なくなく、早期食道がんの85%が胃内視鏡(胃カメラ)検査で見つかっているという報告もあります*7

厚生労働省が推奨する対策型胃がん検診の対象年齢と受診頻度は下記の表の通りです。

胃内視鏡(胃カメラ)検査胃部X線(バリウム)検査
対象年齢40歳以上50歳以上
受診頻度年に1回2年に1回

胃内視鏡(胃カメラ)検査の有効性が明らかになったことを受けて、2018年4月以降、自治体によっては検診で胃内視鏡(胃カメラ)検査を選択できるようになってきています*8。ただし、対象は50歳以上の男女で頻度は2年に1回と制限されている場合が多いです。なお、従来の検診法である胃部X線(バリウム)検査は当分の間40歳以上の男女を対象に年1回実施されます。検診内容は自治体によって異なる場合があるため、詳細は自治体のWebサイトや窓口でご確認ください。

自治体の胃がん検診の流れは以下の通りです。

  1. 対象の住民に自治体から胃がん検診の案内が郵送で送られてくる
  2. 集団検診の場合には指定の日時に検診会場へ行き、個人検診の場合は提携の医療施設に自身で検査の予約を行う
  3. 指定された前処置を行い、問診、胃内視鏡(胃カメラ)検査もしくは胃部X線(バリウム)検査を受ける
  4. 検査結果は後日郵送もしくは問診で伝えられる。一次検診で異常が指摘された場合には精密検査が必要。後日、胃内視鏡(胃カメラ)検査を受けて、がんを疑うポリープなどが見つかった場合には生検(組織を採取して顕微鏡で良悪性を調べる検査)を行う。一次検診で胃カメラを選択した場合には、生検を同時にできる場合もある。
  5. 生検の結果、悪性となった時点でがんと診断され治療が開始される。異常が見つからなければ、引き続き定期的に自治体の検診を受ける

自治体の胃がん検診は年齢と頻度に制限がある

自治体の胃がん検診は胃がんの死亡率を減少させる科学的な根拠が明らかになっているため有効性が高く、費用は公費で一部負担されるため安価に受診できます。しかし、40歳以上(胃カメラは50歳以上)など一定の年齢に満たないと受けることができない、受診できる頻度が限られているなどの制限があります。

30代でも胃がん検診は受けたほうがよい?

40歳未満の胃がん罹患率は高くないため*5、20〜30代であれば基本的には後述の「胃がんリスク検査(ABC検査)」でピロリ菌について調べ、もしピロリ菌が見つかった場合は胃内視鏡(胃カメラ)検査を受診し詳しく調べるとよいでしょう。

ただし、スキルス胃がんと呼ばれるびまん性胃がんは20〜30代の若年者や女性でも発症することがあります。胃がんは自覚症状が現れにくいことから発見が遅れやすい傾向にあるため、次項で紹介する胃がんの発症リスクが高い方は、早いうちから人間ドックなどで胃がん検診を受けることをおすすめします。

40歳未満での胃がん検診の受診がおすすめの方

以下の項目に複数当てはまる方は胃がんの発症リスクが比較的高いため、40歳を待たずに人間ドックなどで胃がん検診を受けることを検討してみてください。

  • 身内に胃がんになった方がいる方
  • 親や祖父母がピロリ菌に感染していた方
  • 胃もたれや胃の痛みなど胃の不調が起きやすい方
  • 慢性的な胃の症状がある方
  • 塩分の多い食事を好む方
  • 食道がんの発症リスク因子(アルコールの過剰摂取、たばこ、流動性食道炎など)がある方
  • いつもバリウム検査でひっかかり、胃カメラでの精密検査が必要になる方

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リスクの把握には「胃がんリスク検査(ABC検査)」も検討を

胃がんリスク検査(ABC検査)は、将来の胃がんの発症リスクを血液検査のみで簡便に評価できる検査です。2種類の血液検査(ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査、ペプシノゲン検査)を行い、ピロリ菌の感染の有無と胃粘膜の萎縮(老化)具合を見ることで胃がんの発症リスクをA~Dの4つのグループに分類します。胃がんリスク検査自体は原則保険適用外ですが、胃がんリスク検査の結果ピロリ菌の除去が必要と判定された場合には、内視鏡でのピロリ菌の除菌治療が保険適用となります*9

胃内視鏡(胃カメラ)検査や胃部X線(バリウム)検査に比べて費用と身体的な負担が少なくて済むため、40歳未満で胃がんの発症リスクだけでも把握しておきたい方や今まで一度も胃がんリスク検査を受けたことがない方、絶食などの検査の前処置ができない忙しい方などにおすすめの検査です。
ただし、胃がんリスク検査はあくまでも将来的な胃がんの発症リスクを調べる検査です。胃がん検診と異なり、画像診断による胃がんの疑わしい部分の発見や、食道、十二指腸の観察はできません。また、胃がんリスク検査の結果がA(問題なし)であっても、胃がんになる可能性がまったくないわけではありません。自治体の胃がん検診は定期的に受けるようにしましょう。

胃がん検診の費用

費用の目安は1〜2万円

胃がん検診の費用は検査方法、使用する麻酔の種類、医療施設などによって異なります。人間ドックなど全額自己負担で受ける場合の費用相場はおおよそ1〜2万程度です。その他、集団検診か個別検診か、企業健診で受ける場合には加入している健康保険組合(もしくは協会)などによっても費用が異なるためあくまで目安としてお考えください。

胃カメラ(胃部内視鏡検査)の費用目安

受診方法鎮静剤あり鎮静剤なし
自費診療(10割負担)1万5000円~2万円1万円~1万2000円
保険診療(3割負担)5000円~7000円4500円前後
自治体による検診不可※無料~3000円*10

※自治体が実施している胃内視鏡(胃カメラ)検査では原則鎮静剤を使用することができません。

胃部X線(バリウム)検査の費用目安

受診方法費用目安
自費診療(10割負担)1万~1万5000円
保険診療(3割負担)3500円~5000円
自治体による検診無料~3000円*10

胃がんリスク検査(ABC検査)の費用目安

受診方法費用目安
自費診療(10割負担)3500円~5000円
保険診療(3割負担)
自治体による検診無料~1000円*11

胃がんリスク検査(ABC検査)の実施の有無は自治体によって異なります。詳細はお住まいの自治体のWebサイトをご確認ください。

自治体や在籍企業によっては費用負担あり

胃がん検診の費用を抑えたい方は、自治体が公費で費用を一部負担してくれる自治体のがん検診を利用するのがおすすめです。

対象年齢に達していないけれど胃がん検診を受けたいという方や、自治体のがん検診にはない検査(胃がんリスク検査など)を受けたい方は人間ドックを活用しましょう。人間ドックは保険適用外のため全額自己負担ですが、お住まいの市区町村、加入している健康保険協会や健康保険組合によっては人間ドック費用の補助・助成制度を設けている場合があります。自治体やお勤めの企業に確認してみてください。

各自治体の人間ドック補助・助成制度を見る

胃がん検診の検査内容

胃内視鏡(胃カメラ)検査

【検査の目的】
上部消化管すなわち食道・胃・十二指腸の粘膜の形状を観察して胃がんを早期発見すること

【検査時間】
内視鏡チューブを挿入している時間は10分前後

※検査全体でかかる時間(来院してから医療施設を出るまでの時間)は、鎮静剤なしで1時間〜1時間半、鎮静剤ありで1時間半〜2時間程度

【検査概要】
胃内視鏡(胃カメラ)検査とは、先端に小型カメラとライトがついた細い管を口や鼻から挿入する検査で、必要に応じて検査中に組織を採取することもあります。医師がカメラのモニターを見ながら食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察しており、1cm以下の小さながんも見つけられることがあります。異常が見つかった場合、その場で組織を採取して病理診断をすることもできるので、その後の診断や治療がスムーズです。また胃部X線(バリウム)検査に比べて食道、喉頭、咽頭など胃以外の部分をていねいに調べることができます。

【メリット、デメリット】

メリット・直接病変を確認できる
・がん診断精度が胃部X線(バリウム)検査よりも高い*13
・サイズが小さいがんやポリープを発見しやすい
・検査時に組織を採取ができる場合がある
・食道がんを発見しやすい
・ピロリ菌の感染の有無がわかる場合がある
・鎮静剤を使用すれば検査時の身体的負担を減らすことができる
デメリット・費用が胃部X線(バリウム)検査と比較してやや高価
・確率は非常に低いが、咽頭麻酔によるショックや穿孔・出血のリスクがある
・口から内視鏡を入れる場合、嘔吐反射(咽頭反射)が起こりやすい
・鼻から内視鏡を入れる場合、鼻血が出ることがある
・薬剤によるアレルギー反応が生じる可能性がある
・鎮静剤を使用する場合は検査時間が長くなる
・鎮静剤を使用する場合、検査後に車の運転は禁止
・鎮静剤や経鼻を選択できる医療施設が限られている
・がんの発見率は医師のスキルに依存する

【受診がおすすめの人】
・胃がんの発症リスクが高い方
・食道がんの発症リスク因子(アルコールの過剰摂取、たばこ、流動性食道炎など)がある方
・いつもバリウム検査でひっかかり、胃内視鏡(胃カメラ)検査での精密検査が必要になる方

【受けられない人】
・嘔吐反射や胃内視鏡(胃カメラ)検査への抵抗感が強い方
・前処置(絶食など)が正しくできていない方
など

胃部X線(バリウム)検査

【検査の目的】
上部消化管すなわち食道・胃・十二指腸の粘膜の形状を観察して胃がんを早期発見すること

【検査時間】
10分前後

【検査概要】
胃部X線(バリウム)検査では、X線とバリウム造影剤を利用しています。バリウムを飲んで胃内に薄く付着させると、正常であれば粘膜ヒダが整って見られますが、潰瘍やがん、ポリープなどがあると粘膜の凹凸や隆起にバリウムが流れ込んで輪郭に異常が現れて病気を見つけることができます。

【メリット、デメリット】

メリット・胃の全体像を観察できるがん診断精度が70〜80%と高い*12
・胃内視鏡(胃カメラ)検査に比べて安価検査時間が10分前後と短い
・企業健診で手軽に受けられる場合がある
・スキルス胃がんの発見に役立つ場合がある
デメリット・被爆がある
・検査時、発泡剤やバリウムを飲み込む負担がある
・胃内視鏡(胃カメラ)検査に比べて小さな病変を発見しにくい
・胃内視鏡(胃カメラ)検査に比べて食道がんの発見精度が低い
・異常が見つかった場合、胃内視鏡(胃カメラ)検査を受ける必要があるため二度手間になる
・検査後に下剤を飲む必要がある

【受診がおすすめな人】
・嘔吐反射が強く、胃内視鏡(胃カメラ)検査を受けられない方
・忙しく検査時間を取ることができない方(胃内視鏡検査は前処置や検査後の安静時間があるため、検査で拘束されている時間は胃部X線検査のほうが短い)

【受けられない人】
・バリウムや発泡剤に過敏性アレルギーがある方
・便秘症状が重い(検査前3日間排便がない)方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方
・透析中の方
など

胃がんリスク検査(ABC検査)

【検査の目的】
胃粘膜の状態を評価することで胃がんの発症リスクが高いかどうかを調べる

【検査時間】
5〜10分程度

【検査概要】
胃がんリスク検査(ABC検査)は、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査とペプシノゲン検査によって胃がんの発症リスクを評価する検査です。現在胃がんであるかどうかを調べる検査ではありません。ヘリコバクター・ピロリ抗体検査では胃がピロリ菌に感染していないかどうかを調べ、ペプシノゲン検査では胃内のペプシノゲンという物質の量を調べて胃粘膜の萎縮(老化)の状態を評価します。

ヘリコバクター・ピロリ抗体検査は、ピロリ菌に感染したときにそれを排除するために体内で作られる物質が血液や尿中にどのくらい存在しているかを調べる検査です。また、ペプシノゲン検査では血中にペプシノゲンが減少し胃が萎縮するほど胃がんの発症リスクが高まることを利用して評価しています。ピロリ菌に再感染するリスクは非常に低いことから、胃がんリスク検査(ABC検査)は基本的には原則生涯に1回のみ受ければよいと考えられています*14

【メリット、デメリット】

メリット・胃がんの発症リスクが高いかどうかを簡便に調べられる
・陽性と判定された場合、ピロリ菌の除去をするきっかけになる
・検査費用が比較的安価
・採血のみで検査できるため、身体的な負担が少ない
デメリット・胃がんの死亡率を下げる科学的証拠が不十分である
・必ずしも胃がんを発見する検査ではない
・陰性と判定されてもがんが見つかることはある
・食道や十二指腸は調べられない

【受診がおすすめの人】
・胃がんの発症リスクだけでも把握しておきたい方
・20〜30代など胃がんの発症リスクが高くない方
・胃部X線(バリウム)検査や検査の前処置(絶食など)ができない忙しい方
・一度もピロリ菌感染の有無を調べたことがない方

【受けられない人】
以下の項目に該当する方は正しい判定ができない場合があります。

・食道、胃、十二指腸疾患を治療中の方
・胃薬や抗生剤を1ヶ月以内に服用していた方
・胃切除をされた方
・腎不全の方
・ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療をすでに受けた方
など

人間ドックでは、自身の希望に応じた胃がん検診の方法や受診のタイミングを選ぶことが可能です。また、鎮静剤を使用し胃がん検診と同時に大腸がん検診を受診したい、胃がん検診+大腸がん検診など、自身の気がかりに応じて検査を選ぶこともできます。

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参考資料
*1.国立がん研究センター がん情報サービス 院内がん登録生存率集計
*2.Taiji Matsuo, et al. Low prevalence of Helicobacter pylori-negative gastric cancer among Japanese. Helicobacter, 2011 Dec;16(6)
*3.厚生労働省「ヘリコバクター・ピロリ除菌の保険適用による胃がん減少効果の検証について」国立国際医療研究センター国府台病院 病院長 上村直実
*4.国立がん研究センター がん情報サービス がん統計 最新がん統計
*5.国立がん研究センター がん情報サービス がん統計 胃
*6.国立がん研究センター がん情報サービス 胃がん検診について
*7.Comprehensive Registry of Esophageal Cancer in Japan(1998,1999) & Long-term Results of Esophagectomy in Japan(1988-1997), 3rd edition. The Japan Society for Esophageal Diseases(日本食道学会)
*8.厚生労働省「胃がん・乳がん検診に関する指針の改正について」2015年
*9.厚生労働省「『ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて』の一部改正について」2013年
*10.厚生労働省「平成29年度 市区町村におけるがん検診の実施状況調査 集計結果」
*11.東京都生活習慣病検診管理指導協議会 令和2年度(2020年度)第2回がん部会 資料2-3「胃がん検診 実施状況」
*12.公益財団法人日本対がん協会 よくある質問「胃X線検査とは」
*13.Chisato Hamashima, et al. Sensitivity of endoscopic screening for gastric cancer by the incidence method. International Journal of Cancer, 2013 Jan;133(3)
*14.日本胃がん予知・診断・治療研究機構 胃がんリスク層別化検診(ABC検診)とは
日本臨床内科医会「わかりやすい病気のおはなしシリーズ29 ピロリ菌感染症」2010年


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上昌広
こちらの記事の監修医師

特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長

上昌広(かみ まさひろ)
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈
こちらの記事の監修医師

ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員

山本 佳奈(やまもと かな)
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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