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糖尿病の人がPET検査を受ける場合の注意点とは?

pet検査とは、「陽電子放射断層撮影」という意味で、検査薬を点滴で人体に投与することで、全身の細胞のうちがん細胞だけに目印をつけて、全身をPETで撮影してがん細胞を発見する検査方法です。検査薬はFDGという放射性物質を組み込んだブドウ糖で、がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用します。pet検査は、装置も大きく閉所恐怖症になったり不快な音がすることもなく、痛みや苦痛もほとんど感じずに全身を一度に調べることができます。通常のがん検診では発見できないような小さな早期がん細胞まで発見することができる、画期的な新しい検査方法なのです。
pet検査にはブドウ糖を使用するため、糖尿病を患っている人が受診する場合はいくつか注意点があります。糖尿病患者の場合、FDGが筋肉へ集積して、病巣部位への集積が低下するため、診断精度が下がってしまう場合があります。しかし注意点を守れば糖尿病の人もpet検査を受けることはもちろん可能です。注意点はpet検査を実施する医療機関によって異なるので、必ず事前に主治医に確認するようにしましょう。
一般的な共通事項は、検査前の約5時間からは血糖降下剤やインスリン注射を行わないようにすること、検査が午前の場合、朝食、昼食を抜きと考えて、朝の経口血糖降下剤やインスリンを行わないこと、午後の検査であれば、朝食は摂って、昼食は抜き、朝は通常通り経口血糖降下剤やインスリンを行うようにすることなどです。7時間程度の絶食が続いても低血糖の危険がないと予想されれば、少々血糖値が高くてもpet検査には影響がありません。血糖値が高いからと言って無理にインスリン注射で血糖値を下げると、体内の糖分布が変化して正しい検査結果が出なくなってしまいます。しかし、血糖コントロールが悪く、7時間前後の絶食中に低血糖発作を起こす危険性がある場合は上記のような注意点とは別に、担当医の指示に従って処置を行うようにします。

マーソは厚生労働省、がん対策推進 企業アクションに参画しています。がん検診受診の大切さを呼びかけることにより、受診率50%以上をめざします。