人間ドック

「半日」「日帰り(1日)」「宿泊」人間ドックの違いとは? 所要時間とプラン例、すいている時期も解説

違い 人間ドック
吉井 友季子
こちらの記事の監修医師

医療法人優美会吉井クリニック 院長

人間ドックは種類も費用もさまざまで、どう選べばよいか迷うことも多いものです。本記事では人間ドックの種類や所要時間、費用の目安のほか、比較的すいている時期や予約時のポイントなど、人間ドックを選ぶ際におさえておきたいトピックスをまとめました。

★こんな人に読んでほしい!
・人間ドックの所要時間が気になる方
・「半日」「1日」「宿泊」人間ドックの違いがわからない方
・人間ドックの待ち時間を短くしたい方

★この記事のポイント
・人間ドック選びは「所要時間」より「検査項目」をチェックしよう
・人間ドックが比較的すいている時期は12〜2月
・午後プランを選べば絶食時間、待ち時間の短縮に
・スマホやPCの使用、生理時の受診は事前に医療施設へ問い合わせを

会社の健康診断とどう違う?人間ドックの検査項目と発見できる症例一覧

人間ドックの所要時間は検査内容、医療施設によってさまざま。時間より「検査項目」に注目しよう

人間ドックには、基本的な検査を中心とした人間ドックから、特定の部位をより詳しく調べる専門ドックなどさまざまな種類があり、所要時間や費用は種類やプラン、検査の組み合わせなどによって異なります。また、同じ検査であっても医療施設によって費用が異なります。

忙しい方にとっては、人間ドックの所要時間も気がかりのひとつでしょう。しかし、そもそも人間ドックの大きな目的は、会社の健康診断などでは見つかりにくい病気や病気のサインを早めに発見することであり、そのためには自身に適した検査を受けることがとても大切です。人間ドック選びの際には所要時間を重視するより、体調や年齢、生活習慣、家族の既往歴などを勘案し、自身が調べたい項目を明確にしておきましょう。

健康診断との比較&人間ドックの検査項目でわかること一覧

会社の健康診断と人間ドックの違いは大きく以下3つです。

【受診義務】
会社の年1回の健康診断は、労働安全衛生法により会社の実施義務と従業員の受診義務*1が定められています。一方、人間ドックに義務はなく、受診は個人の自由です。

【費用負担】
会社が実施する健康診断の費用は会社が負担するため、受診者の費用負担はありません(オプション検査等を除く)。対して、人間ドックの費用は基本的に自己負担です。また、費用は風邪などで医者にかかるとき(保険適用、窓口3割負担)と異なり保険が適用されません。たとえば人間ドックの費用が3万円であれば、全額の3万円を支払います。ただし、お住まいの自治体やご加入の社会保険等が人間ドック費用の助成(補助)を行っている場合があります。

マーソでは、人間ドック費用助成(補助)の実施の有無を自治体ごとに掲載しています。TOPページからお住まいエリアを選択し、表示されたページ下部にある「各自治体の健康への取り組み」内の記事をご参照ください。

マーソTOPページはこちらから
例:東京都千代田区ページ「千代田区の人間ドックの費用補助・助成」はこちら

【検査項目】
会社の健康診断では基本的に血圧、肝機能検査、血糖検査、尿検査、胸部X線(レントゲン)検査といった11種類20項目程度の検査が行われます。対して、人間ドックの基本検査は50項目程度です。検査項目が多いぶん、発見できる病気や病気の兆候は会社の健康診断より多くなります。

参考までに、会社の健康診断*1の検査項目と日本人間ドック学会が定める人間ドックの必須検査項目*2、発見できる病気の比較表をまとめました(問診、身長・体重、血液型など一部の項目を除く)。

(※)は定期健康診断において医師判断により省略可の項目

健康診断 人間ドック 発見できる病気・状態
身体測定 BMI × 肥満など
腹囲 ○(※) 肥満、メタボリックシンドロームなど
循環器 血圧測定 脳梗塞、脳出血、狭心症、心不全、糖尿病、高脂血症、心膜症など
心電図 ○(※) 不整脈、狭心症、心筋梗塞、心肥大など
心拍数 × 発熱、貧血、不整脈、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症など
眼底 × 白内障、網膜剥離、眼底出血、糖尿病性網膜剥離、加齢黄斑変性症など
眼圧 × 網膜剥離、緑内障、高眼圧症など
視力 近視、遠視、乱視など
聴力 聴力 滲出性中耳炎、耳管狭窄、難聴、メニエール病など
呼吸器 呼吸機能(1秒率、%肺活量、%1秒量) × 間質性肺炎、肺線維症、慢性気管支炎、肺気腫など
胸部X線(レントゲン) ○(※) 肺炎、肺結核、肺がん、肺気腫、気管支拡張症、心拡大など
胃部 上部消化管X線(レントゲン) × 食道・胃・十二指腸のがん、ポリープ、潰瘍など
腹部 腹部超音波(エコー) × 肝臓がん、肝硬変、脂肪肝、胆のうがん、膵臓がん、腎臓がん、胆石、ポリープ、慢性肝炎、脾腫、水腎症など
血液検査【肝機能】 総蛋白 × 栄養障害、ネフローゼ症候群、がん、多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水など
アルブミン × 肝臓障害、栄養不足、ネフローゼ症候群など
総ビリルビン × 肝機能障害、肝硬変、胆石症、肝臓がんなど
AST(GOT) ○(※) 急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎、心筋梗塞、筋肉疾患など
ALT(GPT) ○(※) 急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎など
γ(ガンマ)-GTP ○(※) 慢性肝炎、アルコール性肝障害など
ALP × 胆石症、胆管炎、胆道がん、肝炎、肝硬変、肝臓がん、骨のがんなど
血液検査【腎機能】 クレアチニン(Cr) × 腎臓の機能低下
eGFR(推算糸球体濾過量) × 腎臓の機能低下
血液検査【代謝】 尿酸(UA) × 高尿酸血症、痛風など
血液検査【脂質】 総コレステロール × 脂質異常症、動脈硬化、甲状腺機能低下症、栄養吸収障害、ネフローゼ症候群など
HDLコレステロール ○(※) 脂質代謝異常、動脈硬化など
LDLコレステロール ○(※) 動脈硬化など
Non-HDLコレステロール × 動脈硬化、脂質代謝異常、甲状腺機能低下症、栄養吸収障害、肝硬変、低βリポたんぱく血症など
中性脂肪(TG) ○(※) 動脈硬化、低βリポたんぱく血症、低栄養など
血液検査【血糖】 空腹時血糖値(FPG) ○(※) 糖尿病、膵臓がん、ホルモン異常など
HbA1c(ヘモグロビンA1c) × 糖尿病の状態
血液検査【貧血・その他血液一般】 赤血球(RBC) ○(※) 多血症、貧血など
白血球(WBC) × 細菌感染症、炎症、腫瘍、ウイルス感染症、薬物アレルギー、再生不良性貧血など
血色素(Hb) ○(※) 鉄欠乏性貧血など
ヘマトクリット × 鉄欠乏性貧血、多血症、脱水など
MCV × ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲食、鉄欠乏性貧血、慢性炎症など
MCH × 鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、腎性貧血など
MCHC × 鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、腎性貧血など
血小板数(PLT) × 血小板血症、鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、突発性血小板減少性紫斑病、肝硬変など
CRP × 細菌・ウイルス感染、炎症、がんなど
尿 尿一般(尿糖・尿蛋白・潜血等)・沈渣 ○ (尿糖・尿蛋白のみ) 糖尿病、甲状腺機能亢進症、腎不全、尿崩症、尿路結石、膀胱炎、糸球体腎炎、脱水など
便 便潜血 × 大腸がん、消化管の出血性の病気、大腸ポリープなど

人間ドックの「半日」「日帰り(1日)」「宿泊」の違いは? 所要時間やプラン例をチェック

人間ドックのプラン・コースには大きく「日帰り」「宿泊」があります。また、特定の部位をより詳しく調べる専門ドック、性別による罹患リスクに着目した「メンズドック」「レディースドック」などもあります。それぞれの概要とプラン例を紹介します。なお、ここでは先述の「健康診断との比較&人間ドックの検査項目でわかること一覧」で紹介した人間ドックの検査項目を「基本的な検査」とします。

日帰り(半日・1日)人間ドック

日帰りで受診可能な人間ドックです。「半日」「1日」の名称がついたプラン・コースがありますが、「午前中に終わるのが半日プラン」「午後までかかれば1日プラン」といった明確な定義はなく、医療施設が自由に名称をつけています。

基本的な検査のみであれば、プラン名にかかわらず4時間以内で受診可能な医療施設がほとんどです。1~2時間の効率的なプランもあれば、内視鏡検査やがんの検査も加え4時間程度のプランもあるなどバリエーションは多岐にわたり、所要時間は検査内容によって異なります。「半日」「1日」のプラン名にとらわれず、検査内容を確認するようにしましょう。

日帰り人間ドックの多くは午前中にスタートし、昼ごろに終了します。なかには午後開始の2〜4時間程度のプランを実施している医療施設もあります。

プラン例1:半日人間ドックスタンダードプラン

【所要時間の目安】1~3時間
【検査内容】基本的な検査、肝炎検査など
【費用】約35,000円
【こんな方におすすめ】
・効率よく基本的な項目をチェックしたい方
・生活習慣が気になる方

プラン例2:胃カメラ・大腸カメラありの半日人間ドックプラン

【所要時間の目安】2.5~3時間
【検査内容】基本的な検査、胃内視鏡(胃カメラ)検査、大腸内視鏡(大腸カメラ)検査、肝炎検査、梅毒検査など
【費用】約65,000円
【こんな方におすすめ】
・胃腸のコンディションが気になる方
・がん、生活習慣病を早期に発見したい方

プラン例3:腫瘍マーカーつき1日人間ドックプラン

【所要時間の目安】4時間
【検査内容】基本的な検査、腫瘍マーカー検査など
【費用の目安】約45,000円
【こんな方におすすめ】
・効率よく基本的な項目をチェックしたい方
・がん、生活習慣病を早期に発見したい方

【プラン例4:たっぷりオプション1日人間ドックプラン】

【所要時間の目安】4時間
【検査内容】基本的な検査、腫瘍マーカー検査、胸部CT検査、内臓脂肪計測目的CT検査、頸部超音波(エコー)検査、喀痰細胞診検査、肝炎検査、梅毒検査など
【費用の目安】約97,000円
【こんな方におすすめ】
・肺の状態や肥満の程度が気になる方
・がん、生活習慣病を早期に発見したい方

宿泊人間ドック

泊まりがけで行われる人間ドックで、1泊2日が中心です。1日目にほとんどの検査を行い、2日目は短時間の検査のみで午前中に終わるプランや、1日目は基本的な検査と食事制限(夕食)、2日目に胃内視鏡(胃カメラ)検査などを実施するプラン、基本的な検査に頭部MRIや胃、大腸内視鏡なども加え2日間かけて全身をじっくり調べるプランなど、検査内容やスケジュール、所要時間は医療施設によってさまざまです。

宿泊場所は医療施設内、または医療施設が提携しているホテルの2パターンがあります。宿泊や食事(絶食時以外。クーポンのケースもあり)の費用も人間ドック料金に含まれていることが多く、なかにはラグジュアリーなホテルと提携している医療施設もあります。ただし、宿泊中も医療施設管理下にあるため、食事制限や外出制限などを守る必要があります。

プラン例1:1泊2日人間ドックプラン

【所要時間の目安】1日目4~5時間、2日目1~2時間
【検査内容】基本的な検査、胸部CT検査、胃内視鏡(胃カメラ)検査、下腹部超音波(エコー)検査、腫瘍マーカーなど
【費用】約68,000円
【こんな方におすすめ】
・ゆとりあるスケジュールで受診したい方
・自宅では食事制限を守れるか不安な方
・がん、生活習慣病を早期に発見したい方

プラン例2:CT検査つき高級ホテル泊人間ドックプラン

【所要時間の目安】24時間(1日目12:00~2日目12:00まで)
【検査内容】基本的な検査、頭部CT検査、胸部CT検査、腹部CT検査など
【費用】約115,000円
【こんな方におすすめ】
・特別感を味わいながら人間ドックを受けたい方
・頭から腹部まで、CT検査で詳しく調べたい方

その他専門ドック(脳ドック、心臓ドック、肺ドック、メンズドック、レディースドック)

脳や心臓など、気がかりのある部位・臓器をピンポイントで調べる専門ドックもあります。脳ドックのみなど単体で行っているものもあれば、日帰り・宿泊人間ドックにオプションで追加できるケース、プラン内にあらかじめ組み込まれていることもあります。専門ドック(単体)のおもな種類と概要は以下のとおりです。

脳ドック

MRI、CTなどにより、脳の状態を調べる人間ドック(専門ドック)です。

【所要時間の目安】30分~3時間
【検査内容】頭部MRI/MRA検査、頭部CT検査、頸動脈超音波(エコー)検査、認知機能検査など
【費用の目安】1~5万円
【検査でわかること・症例】脳梗塞、動脈瘤、動脈硬化、認知症のリスクなど
【こんな方におすすめ】
・頻繁に頭痛がある方
・高血圧、脂質異常症、動脈硬化などの指摘をされたことがある方
・脳の病気を患ったことのある家族がいる方

脳ドックの詳細はこちら

心臓ドック

心電図やCTなどにより、心臓の状態を調べる人間ドック(専門ドック)です。

【所要時間の目安】30分〜2時間
【検査内容】安静時心電図検査、運動負荷心電図検査、ホルター心電図検査、冠動脈CT検査、血圧脈波検査など
【費用の目安】1~4万円
【検査でわかること・症例】不整脈、心筋梗塞など
【こんな方におすすめ】
・胸の痛みなどの気がかりがある方
・高血圧、脂質異常症、動脈硬化などの指摘をされたことがある方
・心臓の病気を患ったことがある家族がいる方

心臓ドックの詳細はこちら

肺ドック

CTなどにより、肺の状態を調べる人間ドック(専門ドック)です。

【所要時間の目安】30分~3時間
【検査内容】胸部CT検査、肺腫瘍マーカー検査、細胞診(喀痰)検査、呼吸器検査など
【費用の目安】1~3万円
【検査でわかること・症例】肺がん、肺炎、肺気腫など
【こんな方におすすめ】
・喫煙者、喫煙歴のある方
・家族など身近に喫煙者がいる方
・肺がんを早期発見したい方

メンズドック

人間ドックの基本的な検査に加え、男性特有の疾患(前立腺がん)について調べます。

【所要時間の目安】3~4時間
【検査内容】基本的な検査、前立腺腫瘍マーカー検査、前立腺エコー検査など
【費用の目安】4~6万円
【検査でわかること・症例】前立腺がん、膀胱がんなど
【こんな方におすすめ】
・夜間頻尿、残尿感、尿切れの悪さなどの気がかりがある方
・がんを患ったことがある家族がいる方

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レディースドック

人間ドックの基本的な検査に加え、女性特有の疾患(乳がん、子宮がん)について調べます。医療施設によっては卵巣がん、甲状腺、リウマチなどの検査も行います。

【所要時間の目安】3~4時間
【検査内容】基本的な検査、マンモグラフィ、乳腺超音波(乳腺エコー)検査、経腟超音波(経腟エコー)検査、細胞診検査、甲状腺検査(血液検査)など
【費用の目安】3~6万円
【検査でわかること・症例】乳がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど
【こんな方におすすめ】
・乳房に痛み、張り、変形などの違和感、乳腺炎がある方
・月経不順、不正出血などのある方
・女性特有のがんを患ったことがある家族がいる方

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繁忙期を避けて待ち時間を短縮。人間ドックがすいている時期、時間帯

人間ドックを受ける時期、狙い目は12~2月

人間ドックは個人が受けたいときに受けるもののため、明確な繁忙期・閑散期はありません。ただし、人間ドックだけではなく会社などの健康診断も行っている医療施設が多いため、目安として、企業健診が始まる4月以降から秋口までは混みやすい傾向にあります。

一方、比較的すいているのは12~2月です。年末年始や寒い時期は予約が取りやすく、待ち時間も繁忙期より短くすみます。ただし、この時期は気温が低く、血圧が変動しやすくなります。医療施設にはゆとりを持って向かいましょう。

また、人間ドックは年に1回、同じ時期に受けることが推奨されています。毎年同時期に受診可能かどうかも勘案のうえ、予約しましょう。

午後からのコースを選べば、絶食時間の短縮に

医療施設によっては、午後からスタートする人間ドックのプランを設定していることがあります。一般的に、午前中より午後のほうが予約を取りやすく、待ち時間も短い傾向にあります。

また、午前受診の人間ドックでは「前日の21時までに食事をすませ、当日の朝食は抜き」としている医療施設が一般的です。一方、午後受診の人間ドックは「前日の食事制限なし、朝7時までに食パン2枚までならOK」など軽い朝食の摂取を認めている医療施設が多く、午前受診に比べ絶食時間が短くすみます。

受診希望日、検査項目、エリア、費用などからマッチする医療施設を選べる予約サイト

自身の身体のどんなことを調べたいのかが決まったら、人間ドック専門の予約サイトの利用が便利です。検査項目やエリア、受診希望日、時間帯、費用、直近予約や当月予約などさまざまな条件から医療施設を検索し、比較できます。希望の人間ドックが見つかったらWebで予約でき、日時変更といった予約後の管理もスムーズです。

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スマホはOK? 生理時でも問題ない? 人間ドック予約時に留意したい3つのポイント

待ち時間のスマホやPC、タブレットの使用はOK?

医療施設によって異なります。たとえば、スマホやタブレットの閲覧は可でもPCの持ち込みや通話はNG、検査室へのスマホの持ち込みはNGなど、なんらかのルールを設定している医療施設がほとんどです。一方、フリーWi-Fiやスマホで雑誌読み放題などのサービスで待ち時間対策をしている医療施設もあります。待ち時間にスマホを使いたい、タブレットやPCで仕事をしたいなどの希望がある場合は、事前に医療施設へ問い合わせましょう。

内視鏡(胃カメラ、大腸カメラなど)を行う場合は、安静時間が上乗せされることも

胃内視鏡(胃カメラ)検査や大腸内視鏡(大腸カメラ)検査では、検査の前に麻酔(鎮痛剤・鎮静剤)を使用することがあり、その場合検査後に30分~1時間程度安静にしている時間が必要になります。また、検査時にポリープの切除などを行った場合にも予定以上の時間がかかることがあります。胃内視鏡(胃カメラ)検査や大腸内視鏡(大腸カメラ)検査を含む人間ドックを受ける際は、余裕を持ったスケジューリングが望ましいでしょう。詳しい所要時間については、事前に医療施設へ問い合わせましょう。

人間ドック受診日と生理が重なりそう。受診しても問題ない?

生理でも受診可としている医療施設もありますが、正確な検査結果を得るために尿検査や検便は生理が終わったあとに提出を求められるケースがほとんどです。また、人間ドックに子宮がんや乳がんなど婦人科系の検査が含まれている場合、それらの検査は別日で実施となることもあります。

これらの理由から、生理時の人間ドックの受診はできれば避けたほうが望ましいと言えるでしょう。予約サイトを利用すれば、自身の生理周期を予測したうえでWeb予約ができ、生理周期がずれそうな場合にもWeb上で変更が可能です。ただし、直前での変更やキャンセルには対応していない場合もあります。変更やキャンセルはいつまでなら可能かは、事前に医療施設へ確認しておきましょう。

参考資料
*1.厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう」
*2.日本人間ドック学会「2022年度 一日ドック基本検査項目表(健保連人間ドック健診項目表)」

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