がんは、日本人の2人にひとりが生涯のうちにかかるとされるほど身近な病気です*1。がんを早期に発見し適切な治療へとつなげるには、定期的な検診などで身体の状態を把握しておくことが大切です。この記事では人間ドックと自治体によるがん検診との違いから、人間ドックの費用相場と安く受ける方法、施設の選び方のポイントまで解説します。
★こんな人に読んでほしい!
・人間ドックと健康診断、自治体のがん検診との違いを知りたい方
・人間ドックの費用の相場や、安く受ける方法を知りたい方
・人間ドックの補助・助成制度について知りたい方
★この記事で解説していること
・人間ドックは「任意健診」であり個人が自由に受けられる。会社の定期健康診断や自治体のがん検診は各法律に基づき実施されているため、検査項目や方法、受診年齢が限られる
・人間ドックの費用はプランなどによって異なるが3〜5万円が目安
・人間ドックの費用は保険適用外のため全額自己負担
・人間ドックを安く受けたい場合は、健康保険組合や自治体の補助・助成制度を確認しよう
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目次
人間ドックを受ける必要性
がんは日本人の死因のトップ。早期に発見して治療することが重要
がん(悪性新生物または悪性腫瘍)は、1981年以降日本人の死因の1位です*2。高齢化にともないがんの罹患数は増えており、生涯のうちにがんと診断される確率は男性が65.5%、女性は51.2%と、男女ともに半数以上です*1。
がんにかかる要因はさまざまであり、どんなに生活習慣に気をつけていてもがんになることはあります。また、がんの多くは初期症状に乏しいため気づかぬうちに進行し、場合によっては治療が困難なこともあります。
一方で、医学の進歩により、がんがあったとしても早期に発見し適切な治療を行うことで良好な予後が期待できるようになってきました。がん情報サービスによれば、がんが狭い範囲にとどまっている状態(限局)で見つかった場合の5年相対生存率(2009~2011年)※は92.4%でした*3。早期発見のためには、定期的ながん検診が重要です。がん検診は、自治体によるがん検診や企業(会社)が実施する定期健康診断のオプション等で受けられるほか、人間ドックでも行われています。次項では、人間ドックと、健康診断や、自治体のがん検診の違いについて説明します。
※相対生存率:がんと診断された場合に、治療によってどのくらい命を救えるかを示す指標のひとつ。5年相対生存率は診断から5年後の相対生存率を指す。
人間ドックと、健康診断や自治体のがん検診は何が違うのか
自覚症状がない人を対象に身体の状態をおおまかにチェックし、さまざまな病気の兆候やリスクを調べるのが「健康診断」です。健康診断は、個人が自分の意思で受ける「任意健診」と、各法律に基づき実施される「法定健診」に大別され、人間ドックは「任意健診」です*4。文字通り任意であるため個人の意思で受診でき、検査方法や受診年齢等に法的な定めがないことから医療施設はさまざまな検査を提供できます。受診者は気がかりに応じて検査方法を選んだり、法定健診では行わないMRIやCTといった精密な検査を受けたりすることもできます。費用は基本的に全額自己負担です。人間ドックの費用については次章で詳しく紹介します。
法定健診には、企業(会社)が年1回実施する定期健康診断や入社時に行う雇入時(やといいれじ)健康診断、40歳以上の国民が受ける特定健康診査(特定健診)、学生が受ける学校健康診断などがあります。これらは各法律に基づき実施されており、検査方法や受診年齢等が限られます。費用は無料または安価です。
がん検診は、がんの発見に特化した検診です。自覚症状がない人を対象に、部位ごとにがんの疑いがあるかどうかを検査します。自治体によるがん検診では、厚生労働省が定める指針に沿って、胃がん・子宮(頸)がん・肺がん・乳がん・大腸がんの5つの検診(5大がん検診)が行われます*5。自治体によっては5大がん検診以外のがん検診を独自に実施している場合もあります。費用は無料または安価です。なお、自由診療としてがん検診を行っている医療施設もあり、その場合の費用は全額自己負担です。
人間ドックと会社の年1回の定期健康診断、自治体によるがん検診の概要をまとめました*5-*7。
| 人間ドック | 健康診断 (定期健康診断) | 自治体のがん検診 | |
|---|---|---|---|
| 要点 | ・個人が自由に受けられる ・多様なプラン・検査項目 から選べる ・基本検査項目のみでも 健康診断より多い ・MRIやCTなど、 精密検査で用いる検査も 受診可能 ・医療施設によっては 最新の医療技術を 取り入れた検査等も可能 ・医療施設によっては 検査後医師による説明を 受けられる | ・会社員が年1回受診する ・会社には実施義務が、 会社員には受診義務がある ・検査項目は法律で 定められており、 省略可のものも多い ・費用は会社負担のため 無料で受診可能 | ・厚生労働省が定め、 自治体が実施する ・がん検診ごとに受診 対象年齢が決まっている ・死亡率減少効果が 認められた検査が行われる ・無料または安価で受診可能 |
| 目的 | 個人に対する、がんを含む さまざまな病気の早期発見 | 従業員の健康状態の把握 | ・対象集団全体のがんに よる死亡率を下げる ・がんの早期発見 |
| 対象 | 自覚症状のない20歳以上 なら誰でも可 | 会社に常時雇用されている人 | がん検診によって異なる |
| 検査項目 | 10区分(種類)50項目程度※ | 11種類20項目程度 (医師の判断によって 省略可の項目あり) | がん検診によって異なる |
| 費用 | 全額自己負担 | 会社負担のため無料 (オプション等は 自己負担の場合あり) | 公費負担のため無料 もしくは安価 |
| 補足 | ・基本検査項目に 肺がん(X線検査)、 胃がん(バリウム検査)、 大腸がん(便潜血2日法)の 検査が含まれる ・基本検査項目に 腹部エコーが含まれる ・乳がん・子宮頸がん検査は オプション | ・がんの検査としては 肺がんの検査(X線検査) があるが、実施年齢が 決まっており 省略されることも多い ・健康保険組合等に よっては、必須項目に加え がん検査等を実施している ことがある | ・自治体によっては、 5大がん検診以外の がん検査を実施している ことがある ・定期健康診断にがん検診が 含まれている場合は自治体の がん検診を受診する必要はない |
人間ドックと健康診断の違いは下記記事でも紹介しています。
人間ドックを何歳から受けたらいいか知りたい方は、下記もご覧ください。
人間ドックはどこで受けるかも大切です。下記では、施設選びの5ポイントを紹介しています。
「健診」と「検診」の違いがよくわからない方は下記記事もご覧ください。
人間ドックの費用は? 男女・年代別の平均費用
人間ドックの費用は医療施設やプランによってさまざま
人間ドックはけがや病気の診断、治療ではないため保険適用外であり、費用は原則的に全額自己負担です。自由診療のため、費用は医療施設や検査項目、プラン(コース)などによって異なります。ここでは人間ドックのスタンダードなプランと、脳ドック、レディースドック、全身がん検査のおもな検査内容と費用相場を紹介します。
人間ドック(スタンダードなプラン)
人間ドックの基本的な検査項目を中心としたプランで、「スタンダードプラン」「基本コース」といった名称で実施している医療施設が多いです。施設によっては、胃部X線(バリウム)検査の代わりに胃内視鏡(胃カメラ)検査や胃がんリスク検査(ABC検査)を組み込んでいたり、腫瘍マーカーなどを加えたりして「スタンダードプラン」としている場合もあります。
検査項目:身体計測、眼底検査、血液検査、血圧検査、心電図検査、胸部X線(レントゲン)検査、胃部X線(バリウム)検査、腹部超音波(エコー)検査、便潜血検査など
費用相場:3〜5万円
検査でわかる病気の兆候・リスク:肺がん、胃がん、大腸がん、不整脈、動脈硬化など
胃カメラの費用について詳しく知りたい方は、下記もご覧ください。
胃がんリスク検査(ABC検査)やピロリ菌検査を検討している方は、下記をあわせてお読みください。
脳ドック
脳ドックは、脳に特化した検査を行う専門ドックです。スタンダードなプランでは頭部MRI/MRA、頸部MRAが行われることが多く、費用は1.5〜2.5万円程度です。基本的な脳ドック+血液検査+簡易認知症検査など、より専門的な検査を加えた脳ドックの費用相場は2.5〜5万円です。このほか、「人間ドックのスタンダードなプラン+脳ドック」などを実施している医療施設もあります。
検査項目:頭部MRI/MRA、頸部MRA、頸動脈超音波(エコー)検査など
費用相場:基本的な脳ドック1.5〜2.5万円/より専門的な脳ドック2.5〜5万円
検査でわかる病気の兆候・リスク:脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)、脳腫瘍、動脈硬化(脳卒中のリスク要因)の進行度など
レディースドック
人間ドックの基本的な検査項目に、女性特有の疾患を調べる検査を加えパッケージ化した専門ドックです。下記の検査項目に加え、腫瘍マーカーや甲状腺の検査、骨密度検査などを行っている医療施設もあります。
検査項目:人間ドック(スタンダードなプラン)の検査項目、マンモグラフィ、乳腺超音波(エコー)検査、子宮頸部細胞診、経膣超音波(エコー)検査など
費用相場:3.5〜6万円
検査でわかる病気の兆候・リスク:乳がん、子宮頸がん、卵巣がん、子宮筋腫、卵巣のう腫など
全身がん検査
1度にほぼ全身のがんを調べられる検査として、大きく「PET検査」「DWIBS(ドゥイブス)の2つがあります。
PET検査
PET検査とは、特殊な薬剤を注射し専用の装置に入り、ほぼ全身を調べる画像検査です。画像上では、がんが疑わしい部分は目立つように表示されます。PET検査とCT検査を組み合わせたPET-CT検査が近年の主流であり、費用は10万円前後です。ほぼ全身のがんの探索ができますが、見つけるのが苦手ながんもあります。
検査項目:PET検査
費用相場:10万円前後
検査で見つかりやすいがん:甲状腺がん、頭頸部がん(咽頭がん、口腔がん、頸部リンパのがん等)、肺がん、乳がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、子宮体がん、悪性リンパ腫など
PET検査と費用については下記記事で詳しく解説しています。
DWIBS(ドゥイブス)
DWIBS(ドゥイブス)とはMRIの撮影(撮像)方法のことで、がん細胞のように水分子の動きが悪い部分を検出し画像化します。PET検査は薬剤とCTによる被曝がありますが、DWIBSは被曝がありません。費用はPET検査より安く、5〜8万円程度です。身体的・経済的負担はPET検査より軽くすみますが、見つけるのが苦手ながんがある、受診できる医療施設が限られるなどのデメリットもあります。
検査項目:DWIBS(ドゥイブス)
費用相場:5〜8万円前後
検査で見つかりやすいがん:咽頭がん、甲状腺がん、食道がん、乳がん、肝臓がん、胆のうがん、胆管がん、子宮がん、卵巣がん、腎臓がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫(骨髄がん)など
PET検査とDWIBS(ドゥイブス)の違いは下記記事で詳しく解説しています。
【番外編】宿泊ドック
宿泊ドックとは、1泊2日など泊まりがけで行われる人間ドックのことです。1日ドック・日帰りドックと宿泊ドックの違いは「泊まりがけで行うかどうか」です。宿泊ドックのほうが検査項目が多いイメージがあるかもしれませんが、日帰りドックの内容を2日間に分けて行う場合もあるなど、プランによってさまざまです。受けたい検査がプランに含まれているかを事前に確認しましょう。
宿泊先は医療施設のほか、提携先のホテルや温泉宿に泊まるプランもあります。時間がかかる検査も含めた複数の検査を一度に受けたい方や、人間ドックをリフレッシュの時間としたい方、食事制限などを医療管理下で行いたい方などは検討するとよいでしょう。
費用は検査項目や宿泊先などによって大きく異なり、6〜20万円の間で設定されていることが多いです。
宿泊ドックのプランや費用は下記記事で詳しく紹介しています。
日帰りドックと宿泊ドックの違いについて知りたい方は下記もご覧ください。
男女・年代別、人間ドックの費用の平均
参考までに、人間ドックを受けた方が窓口で支払った費用の平均を、性別・年代別にまとめました。
<男性>
| 人間ドック | 人間ドック+脳ドック | |
|---|---|---|
| 20~29歳 | ¥37,900 | ¥65,100 |
| 30~39歳 | ¥43,800 | ¥75,800 |
| 40~49歳 | ¥46,600 | ¥78,400 |
| 50~59歳 | ¥46,400 | ¥77,200 |
| 60~69歳 | ¥45,900 | ¥77,500 |
| 70歳以上 | ¥47,100 | ¥78,000 |
男性における人間ドックの費用の平均額は、20代で4万円弱、30代以降は4〜5万円の間で推移しており、年齢が上がるにつれ費用が大きくふくらむわけではないことがわかりました。人間ドック+脳ドックの費用の平均額も年代によって大きな差はなく、各年代の人間ドックの費用+3万円程度で推移しています。
<女性>
| 人間ドック | 人間ドック+脳ドック | レディースドック | レディースドック +脳ドック | |
|---|---|---|---|---|
| 20~29歳 | ¥34,800 | ¥75,200 | ¥45,800 | ¥72,100 |
| 30~39歳 | ¥40,300 | ¥76,500 | ¥47,000 | ¥75,300 |
| 40~49歳 | ¥40,200 | ¥71,900 | ¥50,600 | ¥78,900 |
| 50~59歳 | ¥40,400 | ¥74,100 | ¥52,200 | ¥78,500 |
| 60~69歳 | ¥41,800 | ¥71,700 | ¥54,400 | ¥88,000 |
| 70歳以上 | ¥45,000 | ¥77,200 | ¥63,600 | ¥79,400 |
女性の場合、人間ドックの費用の平均額は20代が3.5万円、30代〜60代は4万円程度と、男性より若干低い数字でした。人間ドック+脳ドックの費用も30代以降は各年代の人間ドック費用+3万円程度であり、男性とほぼ同様です。
レディースドックの費用は人間ドックの平均額+1万円前後、年齢が上がるにつれ費用も若干増える傾向が見受けられます。レディースドックと脳ドックをセットで受けた場合の費用は各年代のレディースドックの平均額+3万円程度でした。
人間ドックの費用を少しでも安くする方法
調べたい箇所、受けたい検査を明確にする
人間ドックの費用は原則的に全額自己負担であるため、安く抑えられるに越したことはありません。しかし、費用のみで選び、気になる病気について調べられなかったら本末転倒です。たとえば「頻繁に頭痛があるので頭部の検査を受けたい」「周囲に大腸がんにかかった人が多いので大腸を念入りに調べてほしい」といったように、どんな不安があるか、どこを調べたいのかを明確にしたうえで、必要な検査が含まれるプランを選ぶことが大切です。また、自身に必要な検査を絞り込むことで、おのずと費用の軽減にもつながります。
そもそも何を調べたらよいかわからない方は、下記記事もご覧ください。
部分的に会社の健康診断や自治体のがん検診を利用する
人間ドックの大きな利点は、個人に合わせた予防医療を、個人の意思で受けられることです。希望すれば、会社の定期健康診断や自治体のがん検診などでは行わない精密な検査を受けることも可能です。こうした検査項目はもちろん、受診のタイミングや医療施設も自由に選べるぶん、費用はかかります。
費用を少しでも抑えたい場合は、人間ドックのプランをよく確認して、会社の定期健康診断や自治体のがん検診でも実施している検査はそちらを利用し、そのぶんのコストを抑える方法もあります。たとえば、レディースドックの検査内容が「人間ドックの基本的な項目+マンモグラフィ+子宮頸部細胞診」だとします。この場合、マンモグラフィと子宮頸部細胞診は、加入している健康保険組合等によって健康診断のオプション検査として提供されていることがあります。あるいは自治体のがん検診でも同様の検査が行われているため、自身が対象条件に該当してればそちらを利用し、「人間ドックの基本的な項目」すなわちスタンダードな人間ドックのみ受診することで費用を抑えるなどです。
ただし、会社の定期健康診断や自治体のがん検診は各法律に基づき実施されているため、検査方法や受診年齢が限られます。マンモグラフィではなく乳腺MRI検査などの詳細な検査を希望する場合は、人間ドックなどの自由診療で受けることになります。また、人間ドックでパッケージ化されたプランを受診する場合は、一施設内で同日に複数の検査を終えられますが、会社の健康診断や自治体のがん検診を受診する場合は別日日程となることも理解しておきましょう。
健康保険組合等や自治体の補助・助成制度を利用する
加入している健康保険組合等やお住まいの自治体によっては、人間ドックや脳ドック費用の補助・助成制度を設けている場合があります。詳細は次章で解説します。
【番外編】人間ドックで病気が見つかった場合の費用は医療費控除の対象になる
安くする方法とは異なりますが、人間ドックを受診してがんなどの重大な病気が見つかり引き続き治療を行った場合、病気を確かめるための精密検査や治療の費用に加え、人間ドックの費用も医療費控除の対象となります*9。医療費控除額は所得金額等によって変わります。
なお、人間ドックの結果、重大な病気が見つかっても、その後精密検査や治療を行っていない場合は人間ドックの費用は医療費控除の対象になりません。
人間ドックの費用と医療費控除については下記記事で詳しく解説しています。
人間ドックの費用補助・助成
加入している健康保険組合等やお住まいの自治体、民間の医療保険等が、人間ドックや脳ドック費用の補助・助成を行っている場合があります。補助・助成の有無や内容、申請方法は健康保険組合等によって異なるため、加入中の健康医療保険組合等のWebサイトで確認しましょう。どの公的医療保険に加入しているかわからない方は、保険証の「保険者名称」欄を確認してください。
各健康保険組合に加入している場合(社員数が多い企業の会社員・その扶養者など)
加入している健康保険組合によっては、人間ドック費用の補助・助成が受けられる場合があります。金額や条件は健康保険組合によって異なるため、Webサイトなどで確認してみましょう。なお、加入している本人のほか、扶養となっている家族を対象としている場合もあります。
【人間ドックを体験した方の声】
ばかせさん(47歳・男性)
会社から出る補助金を活用して毎年人間ドックを受けています。クルマだって定期的に大金を払って車検をすると考えたら、自分の健康チェックにお金をかけることに抵抗がなくなりました。…もっと読む
つんつんさん(59歳・男性)
会社から人間ドックの費用補助が出るので、毎年検査メニューを1〜2つほど変えながら受診しています。…もっと読む
協会けんぽ(健康保険協会)に加入している場合(中小企業の会社員など)
「協会けんぽ(健康保険協会)」では人間ドックの補助・助成は行っていませんが、40〜70歳で5歳刻みの年齢の加入者本人は「生活習慣病予防健診+付加検診」を受診することで、スタンダードな人間ドック相当の検査を通常よりも安く受診できます*10。また、医療施設によっては協会けんぽとの提携による「差額人間ドック」を実施している場合もあります。検査内容や対象年齢、自己負担額などは協会けんぽや医療施設のWebサイトで確認してください。
なお、協会けんぽは2026年度より、人間ドックへの費用補助事業の開始を予定しています*11。詳しくは、加入中の協会けんぽにお問い合わせください。
国民健康保険に加入している場合(自営業、個人事業主、無職の方など)
国民健康保険に加入している方は、お住まいの自治体が実施する人間ドックや脳ドック費用の補助・助成を利用できます。補助・助成の有無や内容は自治体によって異なるため、自治体のWebサイトなどで確認してください。一例として東京都台東区、東京都東大和市の取り組みを紹介します(2025年11月現在の情報)。
【東京都台東区の人間ドック費用補助・助成制度 *12】
内容:日帰り人間ドック(年度内1回)
対象者:国民健康保険または後期高齢者医療制度に加入している満35歳以上
補助額:20,000円
【東京都東大和市の人間ドック費用補助・助成制度*13】
内容:人間ドックまたは脳ドック(年度内どちらか1回)
対象者:国民健康保険に加入している満40歳以上
補助額:23,000円
各自治体の人間ドック費用補助・助成についてはこちらでまとめています。
【人間ドックを体験した方の声】
みるくさん(44歳・女性)
人間ドックは高いから…とためらっていましたが、自治体に問い合わせたら費用助成制度を教えていただき、半額程度で受けることができました!…もっと読む
民間の医療保険・生命保険によって人間ドック割引があることも
個人が加入する民間の生命保険会社の商品の中には、人間ドック料金の割引・優待などを提供している場合があります。割引や優待の有無や内容、適用条件などは生命保険会社や商品によって異なります。事前に確認してみましょう。
【人間ドックを体験した方の声】
マロンさん(43歳・女性)
生命保険の特典で、マーソからの予約で使えるポイントが毎年付与されます。それを利用して、毎年割引価格で人間ドックを受診しています。…もっと読む
nao106s16さん(48歳・男性)
独立開業を機に、人間ドックを継続的に受ける動機づけとして、人間ドックの予約特典がある生命保険のプランに加入しました。…もっと読む
人間ドック、みんなの体験談
人間ドック体験談では、会社の費用補助を利用して人間ドックを受診している方が多くいらっしゃいました。その一部をご紹介します。
ともちゃんさん(58歳・女性)
会社からの補助で人間ドックを受診。大腸カメラでは、ポリープが3つも見つかりました。50歳以上の方は、職場の健康保険組合が人間ドックの補助を行っているかを調べ、ぜひ人間ドックを受けてほしいです。…もっと読む
しょうじさん(44歳・男性)
できるだけ精度の高い検査を受けたいと考え、会社の費用補助を利用して人間ドックを受けています。なかでも頭部MRI/MRA検査は、やや高価ではありますが検査精度の高さや画像が記録に残ることに受診する価値を見出しています。…もっと読む
KTさん(52歳・男性)
マーソでは、健康保険組合の補助以内のドックやエリア、受診日など条件を細かく絞って検索できるのが便利。ここ数年愛用しています。…もっと読む
プーさん(34歳・女性)
婦人科系の疾患は早期発見が大切だと考えており、会社の健康診断では不十分なので個人的に人間ドックを受けています。会社から費用補助が出るので助かっています。…もっと読む
はちすけさん(年齢・性別未回答)
会社の補助をきっかけに、気軽に受けた初めての人間ドックでステージ3の子宮頸がんが見つかりました。自覚症状もなかったので、症状が出てからでは遅かったかも…。みなさんにもぜひ人間ドックを受けてほしいです。…もっと読む
年代×性別の体験談やおすすめのコンテンツは下記からお読みいただけます。
【30代の体験談】男性/女性
【40代の体験談】男性/女性
【50代の体験談】男性/女性
【60代の体験談】男性/女性

【国内最大級の掲載数】人間ドックのマーソならVポイントまたはdポイントが貯まる
人間ドックの掲載施設数が国内最大級のマーソなら豊富なプランから比較検討することができるので、あなたにぴったりのプランが見つかります。
またマーソのご利用でVポイントまたはdポイントが貯まります。
参考資料
*1.国立がん研究センター がん情報サービス がん統計 最新がん統計
*2.国立がん研究センター がん情報サービス「がんの統計2025」
*3.国立がん研究センター がん情報サービス がん統計 全がん
*4.厚生労働省 健康づくりサポートネット 健診
*5.厚生労働省 がん検診
*6.厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう」
*7.厚生労働省 労働安全衛生法に基づく定期健康診断等のあり方に関する検討会 報告書
*8.日本人間ドック・予防医療学会 基本検査項目/判定区分
*9.国税庁 タックスアンサー No.1122 医療費控除の対象となる医療費
*10.全国健康保険協会 「健診受診の手引き 2025」
*11.協会けんぽ 第133回全国健康保険協会運営委員会資料「保健事業の一層の推進について」2024年12月
*12.東京都台東区 人間ドック利用補助金交付事業
*13.東京都東大和市 人間ドック等受診料助成金
















