人間ドック

人間ドックは受けないほうがよい? 意味がない? 受診割合・がん発見率から考察

人間ドックの意味 人間ドック

人間ドックは、自覚のない病気の早期発見および早期治療や、将来的な病気のリスクの把握が目的です。定期的に受診し検査データを積み重ねることで、過去と現在の比較から身体の変化に気づくこともできます。ここでは、人間ドックを受ける意味や健康診断との違いや人間ドックでのがんの発見率、年代・男女別に受けたい検査について紹介します。

★こんな人に読んでほしい!
・人間ドックを受ける意味を知りたい方
・人間ドックは本当に必要か迷っている方
・健康診断と人間ドックの違いを知りたい方

★この記事のポイント
・人間ドックは「船のドック入り」が由来
・人間ドックと健康診断の大きな違いは「検査項目数」と「費用」
・気がかりのある部位を詳しく調べるには人間ドックが有用
・人間ドックの検査は、年齢と性別、家族の既往歴を加味して選ぼう
・大切な人に人間ドックをプレゼントする選択肢もある

人間ドックとは、個人の意思によって受ける健康診断の一種

人間ドックとは、身体の状態を調べる健康診断の一種です*1。健康診断には法律などで定められた「法定検診」と、個人の意思によって受ける「任意健診」があり、人間ドックは任意健診にあたります。

どちらも病気の早期発見・早期治療につなげることが目的ですが、会社や自治体などが実施する健康診断では一般的な病気やその兆候をおおまかに調べる一方、人間ドックはより多くの部位(臓器)を詳しく検査します*2。そのため、健康診断では見つけにくい病気やその兆候を発見する可能性が高くなり、また定期的に身体の状態を細やかにチェックすることで将来的な発症リスクの把握にも役立ちます。

人間ドックと健康診断、何が違ってどちらがよい?

人間ドックと健康診断、大きな違いは3つ

人間ドックと健康診断は、どちらも健康状態をチェックし、病気の早期発見・早期治療につなげることが目的です。違いとして挙げられるのが、大きく「法的義務の有無」「検査項目数」「費用」です。

法的義務の有無

会社の定期健康診断は、労働安全衛生法で会社による実施と従業員の受診が義務づけられています*3。また、40~75歳未満の方は、特定健診(特別健康診査)の受診が推奨されています*4。特定健診はメタボリックシンドロームに着目した健康診断で、自治体で実施されているほか、40歳以上の会社員の方であれば、会社で受ける定期健康診断に含まれていることが一般的です。一方、人間ドックは任意健診のため、受けるも受けないも個人の自由です。

検査項目数

人間ドックと健康診断では検査項目の数が異なります

  • 会社の定期健康診断(定期健康診断):11種類20項目程度(医師の判断によって省略可の項目あり)*3
  • 特定健診:8種類15項目程度(医師が必要とした場合に実施される項目4種類6項目)*5
  • 人間ドック:10区分(種類)50項目程度(日本人間ドック・予防医療学会が定める必須項目*6の場合)

費用

費用の違いと目安は下記の通りです。

  • 会社の健康診断:自己負担なし(オプション検査などを除く)
  • 特定健診:無料~数千円程度
  • 人間ドック:1~20万円程度。検査内容、医療施設などによって異なる

会社の健康診断の費用は基本的に会社が支払うため、受診者の費用負担はありません。特定健診は自治体などによって異なりますが、500~1000円程度もしくは無料であるケースがほとんどです。

人間ドックは基本的に全額自己負担です。また、病気の治療ではないため保険が適用されません。保険組合や自治体によっては、人間ドックの受診費用の一部を助成する制度などを設けている場合があります。

マーソでは、人間ドック費用助成(補助)の実施の有無を自治体ごとに掲載しています(都道府県、都道府県所在地および主要都市)。下記ページから、公開中の自治体別記事にリンクしていますので、ご活用ください。

このほか、日本人間ドック・予防医療学会が認定する施設を受診した場合、医師による受診当日の結果説明と専門スタッフによる保健指導などのフォローがある点も、健康診断との違いとして挙げられます*2。さらに詳しく知りたい方は下記記事もご覧ください。

人間ドックと健康診断、どちらがよい?

人間ドックと健康診断のどちらを受診したほうがよいのかは、目的と予算によって異なります。具体的な症状があるわけではないが気になる疾患や部位がある方、より詳細に身体の状態を把握したい方は、健康診断よりも検査項目数の多い人間ドックがおすすめです。

一方で、先述のとおり、人間ドックの費用は保険適用外で全額自費です。人間ドックにはさまざまな種類があり、医療施設や検査項目数によって費用が異なります。基本的な人間ドックの費用の目安は3~5万円です。人間ドックのみを継続して受診する方もいれば、予算に応じて人間ドックと健康診断を交互に受診する方もいます。人間ドック自体の受診の意義については、次項で考察します。

人間ドックは必要? 受ける意義は?

人間ドックを受ける意義とは

人間ドックを受ける意義として、次の3つが挙げられます。

検査項目数が多いため、病気の兆候などをキャッチしやすい

人間ドックは基本検査項目だけでも50項目以上にのぼり、オプションを含めるとその数はさらに増えます*6体内を画像で確認する検査を含むことも多いため、一般的な健康診断では見つかりにくい病気や、病気の兆候を発見できる可能性が高まります。

豊富なオプションで気になる部位を詳しく調べられる

人間ドックは、オプション検査が充実しています。たとえば脳のオプション検査項目だけでもMRI/MRA、頸動脈超音波(頸動脈エコー)検査、認知機能検査などがあり、気がかりに応じて適した検査を受けられます。また、大腸に不安がある方は基本的な人間ドックのコースに大腸内視鏡(大腸カメラ)検査を追加するといったように、とくに気になる部位(脳、心臓、肺、胃、大腸など)にスポットを当てた詳細な検査を組み合わせることも可能です。

定期的な検査で経年比較が可能

人間ドックは年に1回、同時期の受診が推奨されています。その理由は、同じような条件下で定期的に受診することで、経年比較がしやすくなるためです。たとえば、ある検査項目の数値が基準範囲内(異常なしとされる数値)だったとしても、例年と比べて大幅に高ければ身体になんらかの変化が起きている可能性が考えられ、些細なサインをキャッチして観察を続けることで病気の早期発見・早期治療につなげます。

人間ドックを実際に受けた方が感じている意義

実際に人間ドックを受けた方は、どのように受け止めているのでしょうか? マーソ会員の声からご紹介します。

受診理由に、検査項目数の多さを挙げる方は多くいらっしゃいます。

プー さん(34歳・女性)

会社の健康診断の検査内容がかなり簡素で、もう少し精密な検査がしたいと考えたため、人間ドックを受けることにしました。人間ドックを受診する場合、会社から補助金が支給されるので、それも利用しようと思いました。…もっと読む

そよかぜ さん(57歳・男性)

病気を早期に発見して命を守るには、健康診断では検査項目が不足していると感じています。誰でも痛みをともなう検査は苦手だと思いますが、人間ドックで早期発見できれば大事にならずにすむかもしれません。…もっと読む

やさい さん(46歳・女性)

人間ドックは費用がかさむので、受ける前は正直躊躇していました。しかし、国民健康保険の特定健診の検査項目には含まれていない部位が気になっていたこと、自身でがんを経験していることもあり、今回人間ドックを受けることにしました。現在の自分の身体の状態を知ることができたので、受けてよかったと思っています。…もっと読む

気になる部位のオプション検査を一度にすべて受けることは、時間的・経済的に負担が大きくなります。そこで、基本的な人間ドックに加え、オプション検査を毎年変えて受診していらっしゃる方もいます。

KI さん(69歳・男性)

基本的な人間ドックは毎年受診しています。直近では胃内視鏡(胃カメラ)検査を選択しましたが、年齢的にがんや脳疾患などさまざまな病気が気になっているので、その年によって脳ドックや全身CT検査などのオプションを加えています。…もっと読む

同じ検査項目の結果の経年比較は、予防医療における最大の強みと言えます。

オジII さん(63歳・男性)

人間ドックは、健康状態が客観的に数値化され、毎年の経年変化を追えて、食生活の改善にもつながるので、良いことだと思います。…もっと読む

また、初めての人間ドックで病気が見つかった方の体験談も複数掲載しています。

はちすけ さん(年齢性別未回答)

人間ドックで何か病気が見つかったらこわいから受けない、という話も聞きます。(中略)私の場合、とくに変化は感じなかったのにステージ3の子宮頸がんが人間ドックで見つかったので、症状が出てからでは手術しても間に合わなかったかもしれません。人間ドックの診断結果を聞くよりも、症状が出てから初めて病院へ行って40歳で突然余命宣告されるほうがこわいです。…もっと読む

pom さん(56歳・女性)

人間ドックを受診しようとたまたま思い立って、本当によかったと思っています。今回、私が人間ドックで受けた肺の検査は胸部CT検査でしたが、「前縦隔(ぜんじゅうかく)腫瘍」と診断された腫瘍ができていたのは骨のうしろで、いつもの胸部X線(レントゲン)検査では撮影できない位置でした。…もっと読む

「みんなの人間ドック体験談」はこちら

人間ドックは怖い? 怖いと感じる理由をひもとき、対処法を考えよう

人間ドックを受けてみたいけれど、初めての人間ドックを怖いと感じている方は、怖いと感じる理由を考えてみましょう。人間ドックを怖いと感じる方によくあるのは、漠然とした不安、そして胃内視鏡(胃カメラ)検査が痛そうで怖い、という理由です。

漠然とした不安は、身近な人と一緒に受診することで安心して受けることができます。医療施設によっては、2人分を申し込めるペアドックというプランもあります。

胃内視鏡(胃カメラ)検査が苦しそうで怖いという方は、鎮静剤を検討してみましょう。

また、経口内視鏡ではなく経鼻内視鏡を検討するなど、胃内視鏡(胃カメラ)検査への不安を和らげるコツは、下記記事でも紹介しています。

人間ドックの受診率とがん発見率

人間ドックの受診率推移

厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、健康診断や人間ドックの受診率は下記のように推移しています*7-11

健診・人間ドックの受診率(20歳以上)

2007年2009年2013年2016年2019年
男性67.2%69.4%67.2%72.0%74.0%
女性56.2%59.7%57.9%63.1%65.6%

調査期間の12年間で、男性は6.8ポイント、女性は9.4ポイント増加しています。男女の差は11ポイントから8.4ポイントに縮まりましたが、女性の受診率は依然男性よりも低い傾向にあります。

人間ドックを受けない理由1位は、「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」

2016年の国民生活基礎調査によれば、20歳以上における「健診や人間ドックを受けない理由」の第1位は「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから(33.5%)」です*10。以降は「時間がとれなかったから(22.8%)」「めんどうだから(20.2%)」と続き、この上位3つの理由で76.5%を占めます。

しかしながら、年代別にみると「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」との理由は20~40代で16.6~18.8%とさほど高くなく、50代においても26.8%です。一方で、60~80代以上では上記理由がもっとも高く、41.2~54.1%を占めており、予防医療のとらえ方は60代を境に異なっていると考えられます。

人間ドックでがんが発見される確率

2016年度の人間ドック受診者を対象に行われた調査*12では、各がんの検査の受診者のうち、がんが疑われたのは0.25~1.37%で、精密検査等を経てがんが確定したのは、さらにそのうち1.26~16.89%でした。

人間ドックで疑い含むがんが発見される確率は決して高くはありませんが、「再検査」「要精密検査」の判定だった方のうち、もっとも確率が高かった乳がんは約6人に1人の割合、次に高かった大腸がんは8~9人に1人の割合で実際にがんだった、ということになります。下記がその調査結果である、人間ドックを受けた方のがんの発見数と発見率の一覧です。太字は、厚生労働省が指針を示しているがん検診の種類です。

人間ドック受診者数における発見がん数
(受診期間:2016年4月~2017年3月末が対象)

検査種別検査実施者数疑い含む発見がん数
※カッコ内は検査実施者数
に対する割合
確定発見
※カッコ内は検査実施者数
に対する割合
「疑い含む発見
がん数」に対する
「確定発見」の割合
肺がん3,384,771人14,369人(0.42%)941人(0.03%)6.55%
大腸がん3,162,321人43,433人(1.37%)2,181人(0.07%)5.02%
胃がん2,947,015人20,258人(0.69%)2,411人(0.08%)11.90%
肝臓がん2,802,072人10,611人(0.38%)218人(0.01%)2.05%
腎臓がん2,774,871人7,073人(0.25%)414人(0.01%)5.85%
胆のうがん2,769,527人6,884人(0.25%)87人(0.003%)1.26%
膵臓がん2,753,482人7,545人(0.27%)244人(0.01%)3.23%
食道がん2,563,879人7,411人(0.29%)495人(0.02%)6.68%
血液がん1,803,841人5,466人(0.30%)127人(0.01%)2.32%
乳がん1,082,078人14,760人(1.36%)2,493人(0.23%)16.89%
子宮頸がん919,769人4,966人(0.54%)394人(0.04%)7.93%
前立腺がん834,796人10,478人(1.26%)1,272人(0.15%)12.14%
卵巣がん363,559人1,810人(0.50%)69人(0.02%)3.81%
子宮体がん160,112人662人(0.41%)56人(0.03%)8.46%
その他840,505人6,117人(0.73%)516人(0.06%)8.44%

※日本人間ドック・予防医療学会「平成30年度(2018年度)実態調査」をもとに編集部で作成
※小数点第3位を四捨五入(胆のうがんの「検査実施者数に対する割合」のみ小数点第4位を四捨五入)
※太字は厚生労働省が指針で定めるがん検診の種類

人間ドックとがん検診の違いを知りたい方は下記記事をご覧ください。

人間ドックで「異常なし」となる割合は?

2015年の「人間ドック全国集計成績報告」によれば、調査対象となった人間ドック全受診者のうち、軽度異常を含めた「異常なし」の割合はわずか6.6%(男性5.5%、女性8.3%)でした*13。これはがんだけでなく、人間ドック・予防医療学会が定める基本検査項目の全項目で異常がなかった方の割合で、裏を返せばほとんどの方がなんらかの異常があったことになります。

人間ドックはいつから? 年代別・男女別おすすめの検査

人間ドックの受診は、ライフステージの変化が訪れやすい30代からがおすすめです。経年による些細な変化を見逃さないためには、年1回の定期的な受診が望ましいでしょう。

病気の発症リスクは年齢や性別によって異なります。参考として、年代および性別ごとにおすすめの検査を以下にまとめました。

男性女性
30代・胃がん検査:胃バリウム検査、
胃カメラ検査、ピロリ菌
検査(胃がんリスク検査)
・大腸がん検査:便潜血検査、
大腸カメラ検査
・動脈硬化のリスクを調べる検査:
血液検査、眼底検査
・肝炎ウイルス検査(B型、C型)
など
・子宮頸がん検査:子宮頸部細胞診
・乳がん検査:乳腺エコー検査
・胃がん検査:胃バリウム検査、
胃カメラ検査、ピロリ菌
検査(胃がんリスク検査)
・肝炎ウイルス検査(B型、C型)
など
40代30代におすすめの検査+下記

・肺がん検査:胸部レントゲン検査、
胸部CT検査、喀痰細胞診、呼吸機能検査
・膵臓がん検査:腹部エコー検査、
上腹部CT、MRCP
・肝臓がん検査:血液検査、
腹部エコー検査
・腎・尿路がん検査:尿検査、
腹部エコー検査
・前立腺がん検査:腫瘍マーカーPSA検査
など
30代におすすめの検査+下記

・乳がん検査:マンモグラフィ検査
・子宮体がん検査:子宮体部細胞診
・卵巣がんや子宮周辺の検査:経膣エコー検査
・肺がん検査:胸部レントゲン検査
・大腸がん検査:便潜血検査、
大腸カメラ検査
・膵臓がん検査:腹部エコー検査、
上腹部CT、MRCP
・骨密度検査
など
50代40代におすすめの検査+下記

・心臓の検査:冠動脈CT検査
心臓MRI検査、心臓エコー検査、
運動負荷心電図検査
・脳の検査:頭部MRI/MRA検査、
頸動脈エコー検査
・全身のがん検査:PET検査、全身DWIBS
など
40代におすすめの検査+下記

・心臓の検査:冠動脈CT検査、
心臓MRI検査、心臓エコー検査、
運動負荷心電図検査
・脳の検査:頭部MRI/MRA検査、
頸動脈エコー検査)
・全身のがん検査:PET検査、全身DWIBS
など
60代50代におすすめの検査+下記

・脳の検査:VSRAD®(ブイエスラド®)、
MCIスクリーニング検査、簡易脳機能検査
など
50代におすすめの検査+下記

・脳の検査:VSRAD®(ブイエスラド®)、
MCIスクリーニング検査、簡易脳機能検査
など

年代×性別のおすすめの検査をさらに詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。

人間ドックを検討している方に。初心者向け人間ドックの選び方

人間ドックの種類・コース選びのポイント

人間ドックを選ぶ際に意識したいポイントが「年代、性別ごとの病気のリスク」「家族・親族の既往歴」です。前者については先述の項目「人間ドックはいつから? 年代別・男女別おすすめの検査 」をご参照ください。

家族・親族の既往歴(家族歴)がポイントとなる理由は、遺伝的要素が発症リスクに関与している病気やがん(とくに食道・胃・肝臓・膵臓・肺・子宮・膀胱のがん)*14があるためです。両親やきょうだい、祖父母、できれば血縁関係のあるおじ・おばまでの既往歴を把握しておけるとよいでしょう。医療施設によっては、予診票や問診などで家族歴の記入欄をもうけています。これら2点と自身の体調や生活習慣を加味し、調べたい部位を明確にしておきましょう。

人間ドックの選び方についてもっと知りたい方は下記をご覧ください。

人間ドックのプラン(コース)は医療施設によってさまざまです。たとえば「スタンダードプラン」など名称が同じであっても、検査内容や費用は医療施設によって異なります。プランの内容に希望する検査項目が含まれているかを必ず確認しましょう。調べたい検査がオプションに該当する場合、別料金が発生します。希望する検査内容と予算を確認しながら、納得できる医療施設を選びましょう。マーソでは、検査項目や予算、エリアなどさまざまな条件から人間ドックを探せます。

マーソで人間ドックを探す

医療施設選びのポイント

医療施設選びの際には、専門医がいるかどうかに着目しましょう。とくに身体へ小型カメラを挿入する内視鏡検査や、レントゲン、MRIなど画像をみて異常の有無を調べる検査は、医師の技術や知識、経験値によるところが大きい面があります。各分野に精通した専門医が所属しているかどうかが、医療施設選びの目安となるでしょう。

また「機能評価認定施設」であることも、医療施設選びの指針のひとつです。機能評価認定施設とは、日本人間ドック・予防医療学会が設ける100以上もの評価基準を満たした医療施設です*15, *16。評価・認定審査は5年ごとに行われているため、品質を保ち続ける努力をしている施設を探すのに役立ちます。

e-人間ドック 認定施設(外部サイト)

まだ人間ドックは必要ない方は、大切な人に「予防医療」のプレゼントを

人間ドックは20歳以上であれば誰でも受けることが可能です。若く健康不安がないなどから自身にはまだ必要性を感じないけれど、両親やパートナーには健康でいてほしいと考えている方は、大切な方に人間ドックを贈る選択肢もあります。

ギフト券が人間ドック受診のきっかけになったマーソ会員の方の声をご紹介します。

みんちゃん さん(年齢性別未回答)

病気とは無縁だと思っていましたが、人間ドックで悪いところがあるとわかり、手術することになりました。日頃、痛みなども感じずに過ごしていたので、まさか!という思いです。自覚症状が出てからでは手遅れになることもあると聞き、この段階で人間ドックを受けて本当によかったと、きっかけをつくってくれた娘夫婦には感謝の気持ちでいっぱいです。…もっと読む

ゆう さん(56歳・女性)

遠方に住む息子がギフト券を贈ってくれるので、利用しています。自分は会社で健康診断を受けているから、母親にも受けさせたいとのことです。ギフト券で足りない分は自分で支払っています。自分で払ってまで受診するものだろうかと思っていましたが、今では息子の好意をありがたく受けています。ギフト券という仕組みを知らなかったので、もっと知られるといいなと思います。…もっと読む

大切な方が永く健やかに過ごせるよう、日本全国の医療施設にて使用可能な「マーソギフト券」をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

マーソギフト券の詳細を見る

参考資料
*1.厚生労働省 健康づくりサポートネット 健診
*2.日本人間ドック健診協会 e人間ドック 健診と人間ドックの違い
*3.厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう」
*4.厚生労働省 特定健診・特定保健指導について
*5.厚生労働省 健康づくりサポートネット 特定健康診査の検査項目
*6.日本人間ドック・予防医療学会 基本検査項目/判定区分
*7.厚生労働省 国民生活基礎調査 「平成19年 国民生活基礎調査の概況
*8.厚生労働省 国民生活基礎調査 「平成22年 国民生活基礎調査の概況」
*9.厚生労働省 国民生活基礎調査 「平成25年 国民生活基礎調査の概況」
*10.厚生労働省 国民生活基礎調査 「平成28年 国民生活基礎調査の概況
*11.厚生労働省 国民生活基礎調査「2019年 国民生活基礎調査の概況」
*12.日本人間ドック・予防医療学会「平成29年度(2017年度)実態調査、平成30年度(2018年度)実態調査
*13.人間ドック健診統計調査委員会「2014年 人間ドック全国集計成績報告」人間ドック30:750-762, 2015
*14.国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト がん家族歴と、その後のがん罹患リスクとの関連について
*15.日本人間ドック・予防医療学会 健診施設機能評価
*16.日本人間ドック健診協会 e人間ドック 認定施設とは

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