心臓の精密検査の内容は？

心臓病は日本人の死因の中でがんの次に多い死因第2位です。しかもかつては高齢の人ほど心疾患のリスクが高まると考えられていました。しかし中でも心筋梗塞は現在では30代から40代の働き盛りの人の突然死の人の7割を占めており、さらにその3割は特に前兆もないままに発症してしまい、そのまま死に至ると言われている大変に怖い病気です。多くの人が職場や自治体などで行われている健診や人間ドックなどを受診していても、心疾患の初期の状態のものを発見するのは大変に困難です。たとえこれらの健診では異常なしと診断されていたとしても、ある日突然心臓発作をおこして死に至ることは決して珍しいことではありません。健康診断の結果異常がないため精密検査を受けることもなく、自分が健康だと自覚している人でも、心疾患の兆候が隠れている可能性はあります。一般健診で検査項目にある心電図検査や胸部レントゲン検査では心疾患の初期の段階のものを正確に診断するのは大変に困難なのです。これらの検査では心臓そのものを直接観察することができないので、心疾患の多くの兆候を見逃してしまいがちです。そのため、健康だと思っていた働き盛りの年代の人がある日突然心臓発作で突然死する塔ケースが増えているのです。心電図などで異常が発見され精密検査を受けると、初めて心臓ドックなどを受診することになります。少し前まで突然死の下人での心筋梗塞の検査は心臓カテーテル検査が代表的なものでした。しかし検査のリスクが大きく入院が必要なため、通常の人間ドックや健康診断などで行われることはありませんでした。しかし現在では心臓の精密検査でおこなわれるCTやMRIなどの画像診断技術が進歩したことで、リスクの高い大がかりな検査を行わなくても心疾患を早期発見することが可能になりました。心臓の精密検査で行われるこれらの画像診断などによって心臓の筋肉の形状や心臓の状態、重要な冠動脈の動脈硬化の状態までを明確に映し出すことができます。