心電図検査にかかる所要時間について
心電図検査とは心電図の波形を記録していきまして、波形を見る事により狭心症や不整脈などの病気や症状を診断しようとするものであります。さらに詳しく説明しますと、全身の細胞組織に血液を循環させるべく心臓の筋肉は拡張と収縮を繰り返してポンプの役割を担っております。このときに極めて微弱な活動電流が発生しますので、その電流を読み取っていきまして電流の変化を波形として表し、波形パターンの変化や乱れなどから病気や症状の兆候を診断するのが心電図検査ということになります。ちなみに一般的には安静状態において心電図検査を行うのですが、負荷心電図のように心臓に負荷をかけることによりまして心臓の筋肉の酸素需要を高めて心筋に酸欠状態を一時的に作りその状態を見る方法もあります。そしてこの心電図検査をすることによりまして、心臓全体が円滑に機能しているかを調べることができます。具体的には冠状動脈の血流がスムーズであるか、また心臓の収縮や拡張が正常な状態で行われているかどうかを検査できますので、動脈硬化の進行具合や心臓の中の弁の働きが正常に機能しているかまで診断することができるのであります。この心電図検査の実際の検査方法なのですが、電極を装着しやすいように上半身の衣服を脱いで検査台に仰向けに寝ます。そして一般的には両足首と両手首に胸の6箇所程度電極を取り付けていきまして、心電計により心拍に伴う電位変動を記録していきます。検査時間は長くても5分程度で終了します。
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