心臓の元気度がわかる血液検査項目、BNP
心臓検査を行うにあたって、様々な検査をするのですが、その中で、bnpという検査項目が有ります。心臓検査の中でも特に聞き覚えのないという方も多いかもしれませんが、このbnpこそ、心臓の機能をチェックするために必要な検査項目といえます。bnpとは、脳性ナトリウム利尿ペプチドのことで、心臓内で合成されるアミノ酸によって生成されるホルモンです。1980年台に同定された比較的新しいホルモンとなります。bnpは心臓への負荷が増えたり、肥大によってbnpの値が増加するので、心肥大などを判断するために検査項目として含まれています。このbnpは血管拡張作用やアルドステロンなどの分泌抑制、交感神経の抑制、利尿作用、肥大の抑制といった働きをもっていて、心筋を保護するために必要なものとなります。
このようなホルモンでは有りますが、まだ治療薬として使用されておらず、検査のためのマーカーとしての活用のみとなっています。心電図だけではわからない心臓病に関しては、非常に有用な測定マーカーですので、今後もbnp測定は重要な検査項目となっていくとされています。
基準値として、18.5pg/mlから39pg/mlは要経過観察で、40pg/mlから99pg/mlは心疾患を疑うため、要精密検査となります。また100pg/ml以上は、治療を要する心不全の疑いが生じるので専門医への相談が必要です。ちなみに、心房細動などの不整脈が起こった時に100 pg/ml近くまで上昇することは珍しくありません。
このように、bnpは心臓の健康を左右する値ですので、心臓検査の際には、自分の値をしっかり確認してみることをお勧めします。
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